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少し掠れた低い声。
店員さんを名前呼びなんてよほどの常連なんだな…
なんて思いながらグラスの中の氷をつついていると、その声がだんだんと近づいてきた。
JN「お前がくるなんてめずらしいね」
TH「今日はたまたま飲みたい気…っ、…」
JN「あれ、そっち座るの?奥空いてるよ?」
TH「いや…ここでいい」
ふと誰かが隣に座る気配を感じて視線を上げると、切長の大きな瞳が私を見下ろしていた。
うわ…なんだこのイケメン。
目が合った瞬間その端正な顔立ちにドクンと心臓が飛び跳ねた。
髪は無造作なのに…
くたびれたシャツを着てるのに…
醸し出す雰囲気はどこかミステリアスで吸い込まれちゃいそう。
TH「一緒に飲んでもいい?」
『…私?』
最初は酔いすぎて幻覚でも見えてるんじゃないかと思ったけど、お兄さんは確かにこくんと頷いた。
まぁ、どこの誰か知らないけど付き合ってくれるって言うなら断る理由もないか。
『どうぞ。でも私と飲むからには私のアンハッピー話にとことん付き合ってもらいますから』
TH「うん…いいよ」
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作者名:抹茶 | 作成日時:2022年2月11日 16時