純愛サクセション【TH】 (ページ27)

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『わっ…ごめんね。着替え中だった？』

TH「大丈夫」

『その背中…』

TH「ごめんっ…気持ち悪いよね」

テヒョンの小さな背中にあるたくさんの傷痕。

あざのようなものから切り傷まで…

そのほとんどがまだ治りかけの生々しいものだった。

TH「あんまり見ないで」

ばっとTシャツを着たテヒョンの背中に

触れるか触れないかの距離でそっと抱きつく。

『痛い？』

TH「ううん」

『…もう大丈夫だからね。ここにはテヒョンを傷つける人は誰もいないから。もう誰もあなたを傷つけないから』

TH「うん」

伏せていた目線の先…

ふとテヒョンの腕に

ふたつのほくろがあるのを見つけて、

『あっ！私にもぞうさんのほくろあるよ』

TH「え…ぞうさん？」

自分のズボンを捲り上げて

内股にあるほくろの下をつまんで見せると、

テヒョンは焦ったように目を泳がせて

TH「Aっ…な、なにしてるの」

『お揃いのほくろ』

TH「お揃い？」

頬を赤く染めてよく分かってなさようなテヒョン。

そんなテヒョンの腕もむにゅっと優しくつまむ。

『並んだほくろの下をこうやってつまむとぞうさんみたいでしょ？』

TH「…あ、ほんとだ」

『私とテヒョン、ふたりだけのお揃いだね』

TH「ふたりだけ…」

私の体にはテヒョンのような傷痕はない。

だけど、どうしてもテヒョンと同じ何かを見つけたくて…

誰にでもあるようなほくろを

ふたりだけのお揃いなんて言ったんだっけ。

子供って本当に不思議なことを考える…