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強い気配に振り替える
そこには、一体の呪霊が
その呪霊から発せられる気配や呪力で、低級ではない事が分かる
なんでこんな奴が···！？
❮ゾんば❯
ボソリと呪霊が呟くと、狗巻と乙骨クンの間か感じる衝撃波
私は本能的に、乙骨クンをこちらに引っ張った
そして狗巻も、乙骨クンをこちらに押す
その瞬間に地面が陥没。乙骨クンはギリギリで避け、怪我はなかった
「狗巻君！」
「�倏韻譴蹲瓠�
狗巻の呪言により、呪霊の術式を発動させた腕が捻れる
強い言葉を使いっぱなしの狗巻が向こうで咳き込んでいるのが見えた
「狗まっ───」
狗巻の側へ寄ろうとすると、頭上で感じる衝撃波
伏せようと頭を庇うと、視線の端に、駆けていく乙骨クンが写った
馬鹿野郎···！
乙骨クンは狗巻を術式から庇おうと、滑り込みで狗巻を引き摺った
だが、術式は彼等を目掛けて突っ込んでいっていた
「わっ、あぁあ···！」
「このっ···！」
私は思い切り地面を蹴り、術式と彼等に突っ込む
彼等に壮大なタックルをお見舞いすると、私の真横の地面が陥没した
秒速で狗巻を背負い、私達は安全な場所へ逃げる
「なになになに！？なにアレ！？」
「追ってくるだろ！？黙れよ馬鹿野郎！」
「はい！！」
·
私達３人は、取り敢えず安全な場所へ隠れた
「呪いっ···低級って言ってたのに！！話が違くない！？」
「そういうこともある」
が···今回はヤバい
狗巻をこれ以上無理させるわけにはいかない
乙骨クンも、彼を戦闘へ巻き込むわけにはいかない。彼はあくまでも見学だ
それに、里香ちゃんを出されるのは困る
となれば···
狗巻と話を終えた乙骨クンが、塀からちょっこりと下を覗いた
彼の反応を見て、まだいることが分かる
私は立ち上がって、一人で呪霊の元へ向かう
「彼方さん！？」
小声で私を呼んだ乙骨クンと狗巻は、私を追いかけてくる
私は追ってくる二人を止めた
「私が行く。お前らはここで待ってろ」
そう言うと、二人は目を見開いた
「え···？」
「この中で動けるのは私だけだ。狗巻にはもう無理させない。乙骨クン、君も戦わせない。君は今日はあくまでも見学だ」
「ここで死なれるのも、里香ちゃんを出されるのも困る。だからお前らはここにいろ」
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征羅(プロフ) - 瑚々さん» ありがとうございます！最高だと言って頂けて嬉しいです！ (2022年2月27日 0時) (
レス) id: 44f8e3471a (このIDを非表示/違反報告)
瑚々(プロフ) - 面白すぎて全部一気読みしちゃいました！ストーリーが作り込まれてて読むのがとっても楽しかったです。めちゃめちゃ最高でしたっ！！ (2022年2月26日 9時) (レス) @page48 id: f929b89200 (このIDを非表示/違反報告)
征羅(プロフ) - 早桃さん» ありがとうございます！ (2021年12月24日 6時) (レス) id: 44f8e3471a (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - 完結おめでとうございます！！！最高でしたァﾞァﾞァﾞ！！！！！ (2021年12月24日 0時) (レス) @page48 id: 4396483284 (このIDを非表示/違反報告)
征羅(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます。楽しんでいただけてよかったです。 (2021年6月25日 7時) (レス) id: 44f8e3471a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：征羅 | 作成日時：2021年4月24日 1時
