９４ ページ11
─────────
「はい死んだ」
決着がついた特訓で、我に返る
また真希さんの勝ちで、乙骨クンは地面に転がされ、額に木刀を当てられていた
「憂太が高専に来て３ヶ月か···。かなり動けるようになったな」
「しゃけ」
「性格も前向きになったよねぇ」
しみじみとする三人
···そうか、もうそんな経つのか
パンダの言うように、この３ヶ月で彼は確実に成長した
元パンピーにしては、成長が早い
元から身体能力が高かった訳でもないだろうし、体術や真希さんの特訓。そして、掲げた目標のおかげだろうか
それに、五条センセーが言った、性格が前向きになったのも事実だ
初めの、おどおどとした暗い雰囲気はなくなっている
「一戦交えてみたいなぁ···」
戦闘狂のような事を呟いてしまった
ハッとするが、皆には聞こえていないようだった
「すじこ」
「確かに、真希も楽しそうだ。今まで武具同士の立ち会いってあんまなかっ···」
するとパンダは、天啓にうたれたような顔をした
「なに？」
「おかか」
パンダは、特訓中の乙骨クンを呼んだ
「憂太ァ！ちょっと来い！」
乙骨クンは素直にやって来た
「どうしたの？パンダ君」
「超重大な話だ！心して聞け！」
超重大な話？なにそれ
気になった私は、パンダは背後に寄る
パンダは声を潜め、乙骨クンに問うた
「お前、巨乳派？微乳派？」
「ブッ···！」
予想外の質問に思わず吹き出した
悪いな、こういうのはノルタイプなんだ私
パンダの肩に顔を乗せて、乙骨クンを見る
「あんまり気にしたことないんだけど···」
「ふんふん」
「人並みに大きいのは好きかと···」
「ブッ···！」
予想外の返答にまたもや吹き出した
まさか乙骨クン、ムッツリ？
お腹を抱えて笑っていると、パンダが真希さんを呼んだ
振り向いた真希さんに、パンダは腕で大きな丸を作る
あー！なるほどね
つーか、パンダが色事に興味あるのおもしろすぎだろ
それにもまた、笑いが止まらなくなる
「はは、なんの話かな？」
「こんぶ」
ゲラゲラと笑う私の横で、かなり寒い会話が行われる
···狗巻と同じように、私はまだ彼と仲良くなれていない
話す機会もないし、五条センセーの雑用を任されて私がいない時も多くなってきた
···噛み合わないんだよなぁ
「はーい！集合！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 432人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
征羅(プロフ) - 瑚々さん» ありがとうございます！最高だと言って頂けて嬉しいです！ (2022年2月27日 0時) (
レス) id: 44f8e3471a (このIDを非表示/違反報告)
瑚々(プロフ) - 面白すぎて全部一気読みしちゃいました！ストーリーが作り込まれてて読むのがとっても楽しかったです。めちゃめちゃ最高でしたっ！！ (2022年2月26日 9時) (レス) @page48 id: f929b89200 (このIDを非表示/違反報告)
征羅(プロフ) - 早桃さん» ありがとうございます！ (2021年12月24日 6時) (レス) id: 44f8e3471a (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - 完結おめでとうございます！！！最高でしたァﾞァﾞァﾞ！！！！！ (2021年12月24日 0時) (レス) @page48 id: 4396483284 (このIDを非表示/違反報告)
征羅(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます。楽しんでいただけてよかったです。 (2021年6月25日 7時) (レス) id: 44f8e3471a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：征羅 | 作成日時：2021年4月24日 1時
