似てるんだね【狗巻棘】

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「···！···！」


ぼやけた視界、ハッキリしない頭


そんな中で、誰かの声が聞こえる


だれ、だ···？


「···！···！···！」


「A！」


五条センセーに名前を呼ばれ、目が覚めた


「ヤベ寝てた···今何時」


「７時だけど···どうしたの？」


顔を覗き込んでくる五条センセーを他所に、欠伸をして背伸びをする


あー···座ったまま寝てたから全身いてぇ···


グー、と背伸びをすれば、ボキボキと体が悲鳴をあげる


取り敢えず動こうとすると、カサリと音がなった


床を見ると、寝る前まで見ていた資料が散らばっている


···片付けよ


その思って立ち上がり、資料を纏め始めると、ちょちょちょ！待って！、と五条センセーにベッドに座らされた


「つーかお前なにしてんの。任務は？」


「そんなの僕に任せたら一瞬で終わるよ！それよりどうしたの！？」


珍しく焦ったように話す五条センセー


「どうしたのって、お前がどうしたんだよ···」


「どうしたのはA！いつもと様子がおかしいよ。なにがあったの？」


ベッドに座る私に目線を合わせるように、向かいに座った五条センセー


···なんで分かんだよ


「···禪院真希サン」


「うん、真希がどうしたの」


「···禪院真希サンに、」


「うん、」


「呪力ねーじゃんって···言った、」

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