似てるんだね【狗巻棘】

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「こっちが黙ってりゃベラベラベラベラ···」


「別に優遇してくれなんて思ってねぇよ。無視すんのも虐めんのもお前等の自由。好きにしたら？」


「舐めてもねぇよ。どんだけ厳しいか理解してる。それ理解して挑んでんだ、てめぇに帰れなんて言われたくねぇな」


「私は五条センセーじゃない。そんなの当たり前だろ？私が一番分かってるよ。あの人は最強だ。私が追い付ける背中じゃない」


「つーか、私が恵まれてるか恵まれてないか、不幸か不幸じゃないかなんててめぇが決めることじゃねぇ」


「なんも知らねぇ奴が、ベラベラ言ってんじゃねーよ」


立ち上がって睨み返せば、相手は少しだけ怯む


「ってか、不幸自慢してぇのはお前じゃねぇの？」


ハッ、と鼻で嗤うと、あ"？と睨み返された


「だってお前、呪力ねーじゃん」


禪院真希サンは、悔しそうに顔を歪めた


「そんな奴に、呪術がどうとか言われたくねぇな」


「てめぇが帰れば？」


煽るように首を傾げると、てめぇ···と、今にも襲い掛かってきそうな禪院真希サン


それを無視して、うーんと背伸びをし、教室の出口へと向かう


···こんな居心地悪いとこいられっかよ


ガラガラとドアを開け、自室へ帰ろうとすると、ハッ、という嗤い声が聞こえた


「お前、猫被ってんのかよ」


「···昔の口調に戻っただけだバーカ」


鼻で嗤いながら吐き捨て、自室へ戻った

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