６７ ページ33
────────
「あ、ヤベ。僕今から任務だった」
スマホを見て呟いた五条センセー
「何時から？」
「１５分」
「もう過ぎてんじゃねーか！！」
５分以上遅刻をしているにも関わらず、焦りを見せない五条センセーに呆れる
お土産は何がいい？なんて呑気に聞いてくる五条センセーの背中を押す
「なんでもいいからさっさと任務行けよ！」
「ちょっと遅れたくらい大丈夫だよ。トべばいいんだから」
「大丈夫じゃねーよ！」
早く行け、と背中を押すがびくともしない
「はいはい、Aは真面目だなぁ」
またケラケラと笑った五条センセーは、スッ、と手を上げて、
「Aには悪いけど、今日は自習で」
そう言って、五条センセーは、パッ、と消えた
トんだらしい
私は今まで散々言ってきた
遅刻はすんなよ、って
でも遅刻はいつまで経っても治らず、正式に生徒になった私に注意されている状態だ
呆れた···
はぁ、ともう何度目かもわからないため息をつく
···つーか、自習ってなんだ
呪術高専が具体的に何をする場所なのか分かっていない私は、ここでいう自習がなんなのか理解できていなかった
なんだ？体術か？それとも術式？
家の倉からパクってきた資料の束でも読むか？
···今の会話の中でも、私が学ぶべきことは山ほどあった
呪骸、呪術界のいいお家、呪言の詳細···
まず呪骸。呪骸を細かに理解しない限り、パンダは理解できないだろう。いや、パンダに直接聞く方が早いか？
呪術界のいいお家、禪院真希の家、禪院家を知ることも大事だ。あと五条家と···もう一つあったはず
そして呪言。五条センセーはザックリすぎるんだ。だから呪言について詳しくは頭に入ってない。言葉に呪いこもるって単純になに？
···とまぁ、課題は山ほどあるわけだ。あと高専についても学べればいい
さて、何から手をつけようか、と思いながら空いている椅子に座る
窓際の席。外がよく見える
···あ、鳥だ鳥。なんだあれ、鷹か？
空を旋回する大きな鳥を目で追っていると、おい、と声をかけられた
視線をあげると、禪院真希サンがすぐ横に立ち、私を見下ろしている
眼鏡の奥の瞳と私の眼が交わると、鋭い視線が注がれる
···なに？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 452人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
征羅(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます。頑張れます！ (2021年4月5日 10時) (
レス) id: 44f8e3471a (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - 面白すぎて一気読みさせて頂きました！続きも気になります！更新頑張ってください！ (2021年4月5日 2時) (レス) id: a1c580f323 (このIDを非表示/違反報告)
征羅(プロフ) - #sαnα.*さん» ありがとうございます〜！！ (2021年4月2日 14時) (レス) id: 44f8e3471a (このIDを非表示/違反報告)
#sαnα.* - ｳﾜｰ!!続き気になる!!更新頑張って~!! (2021年4月2日 14時) (レス) id: 2fb01f51d0 (このIDを非表示/違反報告)
みみず2(プロフ) - 征羅さん» ありがとうございます、お願いします…！お手数おかけしてすみません汗 (2021年3月26日 22時) (レス) id: 11e4509994 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
