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「僕の前では、包帯着けなくていいからね」
私は当時、包帯で何も見えない生活に苦労していた
身の回りの事は全て使用人にやってもらい、常に自室に一人きり
８歳、小学校三年生だったが、呪眼のせいで、学校には行っていなかった
包帯を着けなくていい
包帯を着けた生活に苦労していた私は凄く喜んで、包帯を外した
「まえ、みえるの？」
その日、サングラスや、かつての自分が着けていた包帯で目を隠している五条悟に聞いた
すると五条悟は
「僕最強だからね。また今度、Aにも、僕の目を見せてあげるよ」
そう、約束してくれた
·
その二日後、五条悟はまた来た
「二日ぶりだね！A！元気にしてた？」
「こんにちは五条悟さん。元気にしてました」
人との接し方が解らなかった私は、フルネーム呼びの敬語で話していた
彼方家というまぁまぁな家で育った私は、礼儀正しく、大人びたいい子であった
「五条悟さんなんて堅苦しいよ！五条さんで悟くんでも、好きなように呼んで！五条先生でもいいよ！あと敬語は無しで！」
「···わかった。五条先生」
正直、勝手にやって来て勝手に関わってくる何者か分からないこの人に、私はかなり警戒していた
幼かった私から見ても胡散臭いし怪しい
そして怖い
「あ、そうだそうだ。今日はAにプレゼントがあるんだったー」
わざとらしく言った五条先生は、背中に隠していた右手を出した
その右手には、真っ黒な目隠しがあった
「これ凄いんだよ。着けてみて」
五条先生に言われるまま、目隠しを着けた
そして、私は思わずはしゃいでしまった
「わぁ···これ凄い！見える！見えるよ！」
そう、前が見えるのだ
目隠し越しでも、ハッキリと
「ね、凄いでしょ。オーダーメイドなんだよ」
「おーだーめいど？」
「そう、Aの為に作ってもらったんだ」
私の為に、私だけの
特別扱いは初めてではない
だけど、この特別扱いは使用人にされるのとは違った
「ありがとう五条先生！」
お礼を言うと、ニッコリと笑った五条先生は、私に目線を合わせるようにしゃがんだ
「じゃあ、僕の目。見せてあげるね」
五条先生は、サングラスを外した
キラキラとした青。海と空が交ざったような目
こんなにキレイな目は初めて見た
「···キレイ」
ボソリと呟いた言葉は聞こえていたみたいで
優しく、頭を撫でられた
「ありがとう」
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征羅(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます。頑張れます！ (2021年4月5日 10時) (
レス) id: 44f8e3471a (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - 面白すぎて一気読みさせて頂きました！続きも気になります！更新頑張ってください！ (2021年4月5日 2時) (レス) id: a1c580f323 (このIDを非表示/違反報告)
征羅(プロフ) - #sαnα.*さん» ありがとうございます〜！！ (2021年4月2日 14時) (レス) id: 44f8e3471a (このIDを非表示/違反報告)
#sαnα.* - ｳﾜｰ!!続き気になる!!更新頑張って~!! (2021年4月2日 14時) (レス) id: 2fb01f51d0 (このIDを非表示/違反報告)
みみず2(プロフ) - 征羅さん» ありがとうございます、お願いします…！お手数おかけしてすみません汗 (2021年3月26日 22時) (レス) id: 11e4509994 (このIDを非表示/違反報告)
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