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昔、五条がAにプレゼントした目隠し
五条は当時包帯、又はサングラスだったが、Aには似合わないと目隠しをプレゼントしたのだ
包帯で眼を覆えば、Aは前が見えない。サングラスだとガラが悪いし、女の子が着けるのは抵抗があるだろう
当時Aは包帯で眼を覆っていたが、前が見えず苦労していた
そこで五条は、呪眼の特徴を利用した目隠しをプレゼントしたのだ
それをAは随分と気に入っているようで、プレゼントした時からずっと、傷一つ付けず、今まで大切に使ってきたのだ
「A···」
Aが握っている目隠しを、Aの手を上から握った五条は、Aを優しく抱き締めた
·
高専へ帰った5人は、すぐにAを家入の所へ連れていった
四肢の欠損は無いため、傷は完全に治り、血も止まっている
だが、Aはまだ目を醒まさない
医務室のベッドに、仰向けに寝かされているA
五条のその傍らで、Aが大切そうに握っていた目隠しを握り、佇んでいた
生徒はいない。Aの傷を治してもらった後、五条が強制的に教室に帰らせた
「いつまでいるつもりだ?」
一向に動かない五条に、家入が声を掛ける
「只待ってても、彼方は目覚めないぞ」
五条は家入に返事をせず、只Aが目覚めるのを待っていた
「····特級が祓われた代わりに、Aの生死が危うくなってる」
沈黙の後、五条は重々しく口を開いた
「よく言うよね、大義のためなら、多少の犠牲はやむを得ないって」
「───でもこれは」
五条は、目隠しをぎゅっと握り締めた
「大きすぎるでしょ」
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征羅(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます。頑張れます! (2021年4月5日 10時) (レス) id: 44f8e3471a (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - 面白すぎて一気読みさせて頂きました!続きも気になります!更新頑張ってください! (2021年4月5日 2時) (レス) id: a1c580f323 (このIDを非表示/違反報告)
征羅(プロフ) - #sαnα.*さん» ありがとうございます〜!! (2021年4月2日 14時) (レス) id: 44f8e3471a (このIDを非表示/違反報告)
#sαnα.* - ウワー!!続き気になる!!更新頑張って~!! (2021年4月2日 14時) (レス) id: 2fb01f51d0 (このIDを非表示/違反報告)
みみず2(プロフ) - 征羅さん» ありがとうございます、お願いします…!お手数おかけしてすみません汗 (2021年3月26日 22時) (レス) id: 11e4509994 (このIDを非表示/違反報告)
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