違うんだよ【狗巻棘】

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なんだかんだ言って一週間後


やっと、単独任務が入った


かなり広い廃墟らしい


恐らく呪霊は雑魚。私一人で楽勝だと


「何考えてんだよ悟、今Aを一人でいかせるなんて危ないだろ！私は反対だ」


「俺も反対だな」


「しゃけ」


私の単独任務に反対の同級生


···ごめんけど、これは私が頼んだんだよ


「···分かってるよ」


「じゃあなんで！」


「はいはいストーップ！」


今にも五条センセーに殴りかかりそうな真希さんを止める


はいはい呪具しまって


「A、」


「まぁまぁ、もう決まったことなんだし、どーこー言っても仕方ないじゃん？」


「五条センセーもありがとう、早く戻んないと一年が心配してるかもよ？」


五条センセーは納得いかないような顔で頷いて、私の横を通って二年教室を出ていった


「─────」


「····はっ」



·


私はなんとか真希さん達を説得して、任務へ行くことになった


···説得というか、結局説得できなくて、押しきって行くんだけどね


「んじゃ、行ってくるわ」


そう言うと、また騒がしくなる教室内


ダメだダメだと騒ぐ三人を無視して、私は教室を出ようとすると


「A、」


真希さんに呼び止められた


真剣な顔で、私の見えない瞳を、すっ──と見つめる


「死ぬなよ」


「····はっ」


少し怒ったようで、でも、信じてくれている顔をしている真希さん


何も言わず、頷いて、親指を立てているパンダ


悲しそうで不安そうで、今にも泣きそうな顔をして、私が一人で任務に行くことを未だ納得していない狗巻




「今更なにいってんだよ」




最後に笑顔を向けて、私は任務に向かった

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