秘 密 の ア イ 鍵

lock . 6 ページ6

乃「あれ、ヨコじゃない？」





乃梨子といっしょに食堂で定食を食べてると


裕を見つける。



となりにはすばるもいる。






乃「あれ、隣にいるのが…えっと、渋谷くんだっけ」


「うん、渋谷すばる」


乃「…2人ともモテてるね」






2人は女の子に囲まれてて


裕は笑顔でなんだか断ってる風だけど


すばるは女子に反応さえしてない感じ。無視してる。







「相変わらず愛想ないな〜(笑)」


乃「…どっちのこと言ってんの？」


「え？すばる」


乃「ふ、本当だ。目つきこわ(笑)」





私たちはまたご飯を食べ出す。





「でも優しいよ、ムカつくこと言うけどね」



乃「…じゃあさ、渋谷くんと付き合っちゃえば？」






乃梨子は意地悪なえくぼをつくる。







「な、なんで…」


横「何でそうなんねん」






わっ…





後ろを見ると、裕がいて。







横「A、食いすぎやろ。B定とサンドイッチとか」


「食べてるんだからほっぺつままないでー」


渋「俺は嫌やで、こんなガツガツ食べる彼女」


「誰があんたと付き合うか！」








すばるをキッと睨むと


ははって目尻にしわを寄せて、笑って。






…笑顔かっこいいんじゃん。







横「…やらへんで？すばる」


「え…」


渋「おうおう、いらんわそんな奴」


「ちょっとー、そこは空気読んで

いるって言お？」





渋「なら言ったらお前は来てくれんの？」







…なんか


そんな言い方 、




来てよ、って言ってるように聞こえちゃうんだけど 。





…って散々バカにされてんだ、わたし。勘違いも甚だしいわ！






( …渡したくないわ 。)

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