第120話 ページ30
ホテルにつくと、
少しだるい。海で疲れたのかな。
まぁ、私はいつものことだろうと思って普通に休憩して………………ん?
……………皆疲れすぎてない?呼吸も荒いような。
ガシャツ
『みんな!?』
「フロント!この島の病院はどこだ!!」
「何分小さな島なので………」
……………なにこれ、流石におかしい。
インフルエンザみたいな流行り病?いや、それだったらもうこの島で騒ぎになってる。
だとしたら………
prrr
「やぁ先生。可愛い生徒がずいぶん苦しそうだねぇ」
「何者だ。まさかこれはお前の仕業か?」
「ククク、最近の先生は察しがいいな。人工的に作り出したウイルスだ。感染力はやや低いが一度感染したら最後………潜伏期間や初期症状に個人差はあれ、一週間もすれば細胞がグズグズになって死に至る」
……………やっぱりウイルス。
「治療薬も一種のみのオリジナルでね、あいにくこちらにしか手持ちが無い。渡すのが面倒だから直接取りに来てくれないか?山頂にホテルがあるだろう。手土産はその袋の賞金首だ。その様子じゃクラスの半数はウイルスに感染したようだな。フフフ結構結構」
何言ってるのこいつ、下衆野郎が!!!!
「もう一度聞く、お前は何者だ」
「俺が何者かなどどうでもいい。賞金百億を狙っているのはガキ共だけじゃ無いってことさ。治療薬はスイッチ1つで爆破できる。我々の期限を損ねれば感染者は助からない」
「念入りだな。」
「そのタコが動ける状態を想定しての計画だからな。動けないなら尚更こちらの思いどうりだ。
山頂の「普久間殿上ホテル」最上階まで1時間以内にその賞金首を持ってこい。
だが先生よ。お前は腕が立つそうだから危険だよな。
そうだな、動ける生徒の中で最も背が低い男子と、挑発が趣味の女の男女二人に持って来させろ。」
………………あれ?挑発趣味って私かな
「フロントには話を通してある。1時間を少しでも過ぎたら即座に治療薬は破壊する。」
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作者名:藍華 | 作成日時:2020年5月26日 18時