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第103話 ページ13

業side






グシャッ





「さすがにA組は強い。5教科総合は2位〜7位まで独占。E組の総合はAさんの1位と、竹林君、片岡さんの8位が同点が最高でした。当然の結果です。怠け者がついていけるわけない。」

「…………何が言いたいの?」

「恥ずかしいですねぇ〜「余裕で勝つ俺かっこいい」とか思ってたでしょ」







……………!!!!







「先生の触手を破壊する権利を得たのは中村さん、磯貝くん、奥田さん、そして500点満点を取ったAさんの4名。暗殺においても賭けにおいても君は今回なんの戦力にもなれなかった。分かりましたか?殺るべき時に殺るべき事を殺れない者は暗殺教室では存在感をなくしていく。刃を研ぐのを怠った君は錆びた刃を自慢気に掲げたただのガキです」

「チッ………………」








……………何やってるんだろう俺。







『かーるまっ』

「A」

『らしくないじゃん?どうした』







ギュ






『ちょ、え??』

「俺さ、今回何も役に立てなかった」

『うん』

「Aがあんだけ頑張って…………皆も必死に勉強してたのに…………余裕で勝たなきゃって………」

『うん』

「かっこ悪すぎ。カッコつけようとして失敗して。最悪……………」

『…………カッコつけようとして失敗してかっこ悪……………』






ビクッ





あーあ、Aを失うことになるならはじめから真面目にやればよかっt……………








『なーんて、言うと思った???』

「…………は?」

『まぁさすがに今ここでお前が反省してなかったら嫌いになってたけど、今めちゃめちゃ後悔してるじゃん?間違ってもいい。ミスしてもいい。って教えてくれたの業でしょ?だから私は今回ちゃんと満点取ったよ。こんな事で私が業を見捨てると思った?やめてよ、大好きだもん嫌いになれるわけなくない??』







………………Aは笑顔で俺にこう言った。







『業…………ほんとに、心配させんなバカ』

「ごめん…………追いかけてきてくれてありがとね」

『いえいえ、ほら教室戻ろうか』









俺の彼女は世界一可愛くて、勉強できて、優しい。

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作者名:藍華 | 作成日時:2020年5月26日 18時

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