いつまでも赤髪の隣part2 (ページ10)

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第54話ページ10

『やーっと梅雨明け！もう湿気おさらば！！あー！快適！！！』

「Aテンション高いな…w」

『んっふふ！！アウトドアの季節、釣りとかどうよ？』

「へぇ～A釣り好きなんだ！今だと何が旬なの？」

『夏場はヤンキーが旬だよね業』

「うん、渚君をエサにカツアゲを釣って逆にお金を巻き上げようか」

なーんて話をしてると

なんか野球部が激しい動きをしている

ﾋﾞｼｭｽﾞﾊﾞｧﾝ!みたいな(語彙力)

「杉野じゃん！久しぶりだな！来週の球技大会投げんの？？？」

「そーいや決まってないけど投げたいかな」

「楽しみにしてるぜ！」

『なんか仲良さそうだね』

「そうだね」

いやー友情が眩しいねぇなーんて見てたら

「しっかしいいよなぁE組だから毎日遊んでられんだろ？俺ら練習ばっかりでさ」

「よせ、進学校での部活と勉強の両立は選ばれた人間じゃないならしなくていいことなんだ」

は？なんなんこいつら。クズofクズか

「へーえすごいね、まるで自分が選ばれた人間みたいじゃん？？？」

「うん！そうだよ！？気に入らないか？なら来週の球技大会で教えてやるよ人の上に立つ人間とそうでない人間の差を！！」

・

「クラス対抗球技大会ですか………トーナメントにE組がないのはどうしてです？」

そう、この椚ヶ丘中学校でE組は差別を受けている。球技大会でも、1チーム余るという素敵な理由で本線にエントリーされない。

その代わりに大会のシメのエキシビションに出る必要がある。

野球部vsE組(男子) バスケ部vsE組(女子)

いや、普通に考えて不利すぎるよね。

「勉強もスポーツと一流とか不公平だよな人間って。だけど勝ちたいんだ殺せんせー。善戦じゃなくて勝ちたい。好きな野球で負けたくない。E組とチームくんで勝ちたい！！まぁでもやっぱ無理かな殺せんせー」

杉野…………。