いつまでも赤髪の隣 (ページ23)

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第22話ページ23

Aside

『ついたー！旅館っていいね！』

「そうかー？E組以外はホテルの個室だぞ？」

『どうせ、皆今頃勉強ばっかで人生損してるんだから旅館で楽しくお喋りのほうが良くない？』

「A～！お喋りたーくさんしようね！！」

『カエデ好き！するする！』

というか、殺せんせーがグロッキーw

枕忘れたからこれから東京に戻るって！あんだけ荷物あって忘れ物って、、、。

「どう？神崎さん、日程表見つかった？」

「ううん……」

「神崎さんは真面目ですからねぇ、独自に日程をまとめていたとは感心です。
でもご安心を、先生手作りのしおりを持てば全て安心」

『それ持って歩きたくないからまとめたんでしょ？w先生マメすぎて、量多いのよ』

「確かにバッグに入れてたのに、どこかで落としたのかなぁ……？」

落ち込んでる有希子ちゃんも可愛い。嫁にしたい。

「でもさぁ、京都に来たときぐらい、暗殺のこと忘れたかったよなー。いい景色じゃん？暗殺なんて縁のない場所でさ」

「そうでもないよ杉野、ちょっと寄りたいコースあったんだ。すぐそこのコンビニだよ」

渚さん。まさか!!!

「坂本龍馬って、あの！？」

「あ～、1867年龍馬暗殺"近江屋"の跡地ね」

「さらに、歩いてすぐの距離に本能寺もあるよ！当時と場所は少しズレてるけど」

『1582年の織田信長も暗殺の一種だね！渚さすが！』

「このわずか1kmくらいの範囲の中でもものすごいビッグネームが暗殺されてる。知名度が低い暗殺も含めれば数知れず、ずっと日本の中心だったこの街は暗殺の聖地でもあるんだ。」

「なるほどなー、言われてみれば立派な暗殺旅行だ」

…………いつの時代も暗殺の対象になるのは世界に重大な影響を与える人物像。

地球を滅ぼす殺せんせーは典型的なターゲット。