STAR PALETTE (ページ10)

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第8話　政府ページ10

「なっ…！！ありえない！！薫さんがそんな事するわけ…っむぐっ！！」

と葵は反論しようとした…が、薫に口を、押さえられそれ以上言うのをやめた。

すると薫は冷静に
「政府の方に問おう。それは本当か？」

と聞いた。

すると政府は

「はい。証拠写真や音声データ、映像と共に、薫さん。貴方の魔力の痕跡が検出されています。」

「！！」

薫は目を見開いた。

もちろんレイカには、何が起きているのか理解出来ずにいた。

「と言うわけで、これだけの証拠が出ている。発言権はございません。政府に来て頂きます。」

と、政府の者は言うと薫の腕を掴み、ギルドを出ようとした。その時

「ｶﾞｼｯ」

「薫さん。いえ、マスターを離してください。何かの間違いでは無いのですか？マスターがそんな事する訳無いです。」

ギルドを去ろうとしている政府の者の腕を掴みそう言うと、冷たい目で睨みつけていた。

すると、

「証拠が揃っていると言っているのですよ？何を今更言ってるんです？」

と、政府の者は表情を変えずにそう言った。

その発言が、葵の逆鱗に触れたのか、葵は更に

「政府の者が偉いことは知っています。ですが、これは流石にやり過ぎでは無いですか？証拠があるだけ、実は他の人のなりすましの可能性もありますよね？」

と怒りを込めて言った。

そして、
「発言権が無いっていうのはどういう事でしょうか」
と付け足した。

「そろそろ手を話してくれませんかねぇ」

と政府の者は言うと、葵を蹴り飛ばした。

「ﾄﾞﾝ!!!」
と音が響き、葵は倒れ込んだ。

「葵！！！…貴方達、それをして許されると思っ…うぐっ！！！」

その光景を見た薫は、怒りを抑えきれずになり叫ぼうとした。が、政府により押さえられ、後頭部に拳を突きつけられ、気絶した。

「全く…これだからギルドは面倒なんだ…コホン。まぁいいです。薫さんの魔力反応が検出されてると言うのに聞かないからです。それでは失礼します」

と言うと政府の者は竜巻のような風に包まれ、風が消え去るとその場にはもういなかった。