学園の全てを知った少女part5 (ページ22)

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第218話ページ22

「A!!蓮!!」

「蜜柑!!」

…………お母さんと柚香さん？？

「さっきの、急にかけよってきてAと蓮と佐倉の名前を呼んでた人たち誰だったのかな」

『……多分お母さんと柚香さんだったと思う。どうしよう、私お母さんの前で"死んだ方がまし"って言おうとした。』

「A…………泣くなって。母さんに後で謝れば………。」

『お母さんに殺される!!どうしよう!!』

「「「そっちかい！！」」」

『え………』

皆にツッコまれたし。なんだこれ←

「佐倉さんの先程の拒絶を柚香さんはどんな思いできいてらしたんでしょうね～。Aさんも色々言ってましたし」

「『……………』」

「野田先生……デリカシー。」

本当だよ。デリカシーないよ先生‼

『……………で、どこらへんから見るの？』

「そうですねぇ…………この辺からでいいですかね。」

「「『すっごいクレープ作ってるみたい』」」

クレープ食べたいなぁ………なんて。

とりあえず窓みたいなのができてそこに映っていたのは柚香さん。

『柚香さんちっちゃい！可愛い！』

うん。私と蓮しか柚香さんを知らないから皆頭に？とか色々浮かんでそうに見える。

「確か彼女は5歳で入学だったから、ここは今から24年前の世界ですね。」

「あの人、普通見つかりにくそうな盗みのアリスなのに。」

「この時点で彼女が持つアリスは瞬間移動。第二の能力である盗みのアリスが発覚するのはまだ先の話で、この頃彼女は親に給付金目当てで学園に引き渡された。学園においてはとりたてて珍しくないアリスを持つ目立たない生徒でした。」