優しさは、時に棘になる (ページ14)

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#14 ページ14

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お店を出てやっとさっき起きたことが理解した

Aは今、北海道におって

俺がたまたま見つけたカフェのアイスを食べに行って

たまたま出会った

しかも髪の毛ボサボサのAに

ということはあの男と一緒に暮らしてるんか？

いや、付き合ってるんか？

俺の頭がパニックになっていた

そりゃ、あれから2年も経ってる

Aも変わっている

俺だけが何も変わってない

このまま自分のとこに帰ってしまってええんか、？

またAとくだらないことでも笑い合いたい

やからまた俺はお店に引き返した

〈すいませんっ！あー、えっと、忘れ物しました？〉

『お兄さん、俺ここで働きたいんです』

〈、、、え？〉

自分でも何を言っとるんか理解出来なかった

でもAと一緒に昔のように戻るためにはこうするしかアホな頭にはなかった

〈と、とりあえずAさんに許可取らせてください！〉

『Aさん、って呼んどるんやな、』

〈え？なんて？〉

『あ、いや、なんでもないです。連絡先だけ書いておいときますね』

慌てた男の人からメモを受け取って電話番号を書いてお店を出た

『何やっとんや、』

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