検索窓
今日:10 hit、昨日:4 hit、合計:289,583 hit

ページ43

柊「違いますよ。貴方と豪翔大学の深い関係を知っていたからです」


武智「そんなことするわけないだろう!」


柊「あなたは毎年一定の人数を入学させることで報酬を貰っていた。

しかしみんながみんな活躍できるわけじゃない。生き残れるのはほんのひと握りだ。残りの生徒はどうなっているのか。

調べてみたらあなたの推薦で入学した生徒の9割が1年目で大学を退学してました。

あなたは活躍した生徒に対して多額の報酬を貰う一方で1年目に結果を残せなかった選手には強制退部、授業料免除の撤回など選手に苦しい契約を交わしていた」


武智「何で…それを」


柊「彼女はそれを知ったから貴方からの誘いを断った。
そして貴方を訴えようとした!貴方はそれが明るみに出ることを恐れて景山を陥れるフェイク動画をベルムズに依頼した」



武智「ふざけんな!死んだ生徒の言い分をそんなに信じるのか?そんなの全部嘘に決まってるだろ!

なら本当のことを教えてあげよう。俺は景山澪奈から言い寄られてたんだよ。
でもそんなものは興味無い、ありえない。だからキッパリ断ったんだ。そしたら今度は君を頼るようになった。

ははっ、まさか君は本気にした口か?だから景山の言葉を鵜呑みにしてこんなバカげた騒動を起こしたのか?君は!騙されてたんだよ!!」



柊「9月25日!景山澪奈が命を絶った日です!僕はその日、彼女と一緒にいました。
そこで彼女はこれからフェイク動画の犯人に会いに行くと言っていました」



武智は呆れたように「またその話か……」と言う。



柊「ネットに流出した動画には景山と一緒にビルにに入っていく人物が映っていました。その人物の格好がその日あなたがテレビに出演した格好と同じ格好で…」


武智「僕じゃないって言ってるだろう!!服装が同じだからどうだって言うんだよ!そんなのなんの証拠にもならない!
フェイク動画の顧客リストも盗聴テープもそうだ。警察に提出できない意味の無い証拠ばかり!

…詰めが甘いんだよ!!」



武智は柊の近くに行ってそう言った。


武智が通り過ぎたところで、上着のポケットに入れていた携帯が震え、取り出した。


そして口角を上げた。

『商品価値』→←ジャッジ



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (195 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
648人がお気に入り
設定タグ:3年A組
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作成日時:2019年2月3日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。