【3年A組】人質の中に探偵がいたら？続 (ページ34)

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責任ページ34

柊「お前達はもう感情に任せて過ちを犯せてる年じゃないんだよ、
それが許される年じゃないんだよ！

考えて！考えて、考えて！！

答えを出すんだよ！

だからもっと！

自分の言葉に！！

自分の行動に！！

責任を持てよ…！」

柊「いいか？

お前らの他愛もない言葉、行動1つで誰かを救うこと、楽しませるが出来るかもしれない。

でもその一方で傷つく誰かがいるかも知れないって事を忘れるな。

お前らの言葉、行動1つで簡単に命を奪えるって事を忘れるな！！

いいな！！？」

水越が深く頷くと、柊はようやく彼女から手を離し、全員を見た。

柊「お前らも絶対忘れんなよ」

柊はメガネを外し、ポケットにしまってパソコンを開いた。

まだネット電話は繋がったままだった。

柊「いやー、お待たせしました！皆さんのおかげで良い授業が出来ました！

けど約束は約束です」

先程の表情や声とは打って変わって弾んだような声と楽しげな笑みでそう言う柊。

柊はパソコンを持ったまま教室を出た。

柊「名乗り出なかった罰として、教室を爆破します」

教室のドアの鍵は閉められた。

鍵のかかる音で生徒達の意識は戻り、一斉に扉に近づき慌て出す。

だが、柊は扉を開けず生徒達の必死な様子を坪井達にも見せていた。

柊「言ったはずだぞ。『目的を果たすためなら容赦はしない』って」

そう言う柊を横目に見ながら両手を上着のポケットに入れて教卓に寄りかかった。

そして慌てるクラスメイトとは違って静かに椅子に座っている茅野に目を向けた。

「さくらちゃん、何だか冷静だね」

茅野「それAも同じ……」

校長「柊先生！考え直してください！」

柊「8時まで……

5」

坪井「柊！やめろ！！」

柊はカウントをしながら教室から離れ、美術室へと入る。

柊「4

3」

坪井「おい！！」

柊「2」

坪井「やめろ！！！」

柊「1

…残念です」

ネット電話はそこで切れた。