坪井先生 ページ30
柊「そう言えば水越、お前が投稿した動画見たよ。ネットで凄い反響だったぞ」
A、茅野、そして結城はその発言にあんまり反応しなかったが、動画のことを知らない生徒達は「動画って……?」となんのことか分からなかった。
諏訪「動画って何?」
諏訪は水越の方を見てそう問いかけるが、水越は何も言わない。
すると柊は携帯を皆の方に向けてその動画を再生した。
水越「魁皇高校3年A組元水泳部の水越涼音です」
動画が始まると、皆は動画を見ようと前のめりになった。
水越「私は水泳部の顧問、坪井先生に執拗なセクハラとパワハラを受けました。
フェイク動画を作ったのは坪井先生に違いありません」
動画が終わると、柊は携帯をしまって「この動画を見たら、みんな坪井先生が犯人だと思うだろうな」と言った。
真壁「…何でこんな事……」
水越「別に嘘ついたわけじゃないし……私は自分の意見を言っただけ。
それの何がいけないの?」
柊が「ネットじゃ坪井先生へのバッシングで溢れてるよ」と言えば、水越は「いい気味」と笑った。
そして柊はパソコンのネット電話で他の先生達に電話をかけた。
柊「みなさ〜ん!お久しぶりです〜!え〜、まもなく8時になります!
景山澪奈のフェイク動画をベルムズに依頼をした『hunter』さん!名乗り出てください!」
武智が「柊先生!何の冗談か知りませんがここにはそんな人間いません!」と言うと、「そうですか〜、残念です。では! これから教室を爆破します」と笑顔を崩さずに言う。
教室がざわつく中、校長の焦った声が聞こえた。
校長「ちょっと待ってください!!ちゃんと話し合いましょ!」
坪井「柊! 馬鹿な真似はやめろ!お前こんな事してただで済むと思ってんのか!」
柊「坪井先生、あなたの方こそ……タダじゃ済みそうにありませんよ」
坪井「どういう意味だ……?」
柊「生徒達の予想では...坪井先生が犯人だと思っているようです」
坪井の「なんだと……!?」という有り得ない、といったような声がした。
柊「おい、水越!こっちに来い。坪井先生が犯人だと思ってるんだろ?自分で説得しろ」
柊はそう言って自分に向けていたノートパソコンの画面を生徒達の方に向けた。
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作成日時:2019年2月3日 19時