証明してやる ページ21
柊「もちろん、そのリストだけじゃ証拠にならないしまだ背後に大きな力が働いているかもしれない。
でも!だからこそ、ここで退くわけにはいかないんだ。
景山の死を無駄にしないためにも。
もう二度と、景山のような犠牲者を出さない為にも……俺に協力してくれないか」
瀬尾「さっき先生が言ってた……迷って、もがいて、ダメだった時、傷つくどころか手遅れになるんじゃないかって……
犯罪者のレッテルを貼られて普通の道を歩けなくなるんじゃないかって……」
柊「そんなことにはさせない!!全ての責任は、俺が持つ」
兵頭「口ではなんとでも言えるよな」
柊「だったら、これから証明してやる」
柊の目は本気そのものだった。
柊「もしもーし、聞こえますか〜?」
顧客リストを閉じ、柊が映る2階の映像を見る。
映像の中の警察は明らかに動揺している。
柊「倒れたという情報が出回っていたのでさぞかし驚かれたことでしょう。
でも、生徒に情報を拡散させたのは、僕の指示です。爆弾の数も減ってきちゃったので 、新しい武器が欲しくて……」
柊はそこまで平然と言うが、途端に顔を歪ませ痛みを堪えるような呻き声を小さく上げて胸元を苦しそうに押さえる。
茅野「本当は立ってるのもやっとなのかもしれない……」
柊「 全ての武器を置いて、撤退してください」
しかしSITは柊の言葉を無視して銃を構えようとすると、柊が爆破スイッチを押し、天井が崩れた。
柊「ご安心ください。隊員の皆さんは無事です。
ただ、次は本当に真上にある爆弾を爆破させます。 どうしますか」
自分の身体の限界もあるというのに、ここまで必死な柊の姿に瀬尾は目を丸くして固まっていた。
瀬尾「どうして……」
「先生は私達を守るためにしてるんだよ」
すると、上からの命令か、SITが素直に銃を置いて去っていく。
柊「ご協力に感謝します。
代わりと言ってはなんですが、これからSNSマインドボイスにある情報をアップします。
それを見れば、皆さんの考えは変わるかもしれません 。
一体 、僕が何をしようとしているのか……Let's think」
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作成日時:2019年2月3日 19時