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優吾side

なんか北斗の泣き声しない？って樹に言われて耳をすませていたら徐々に大きくなる泣き声

｢ほんとだ、泣いてるわ｣

しばらく待ってみればガチャってドアがあく

｢…っぱぱっ、じゅいーっ！｣

｢どした？起きちゃった？｣

｢ﾋｯｸ、ぱぱじゅいいなかったっ…｣

口をほわ〜っと開けて泣く北斗は可愛らしい

お気に入りのパジャマに何個も涙の跡がついてるからだいぶ泣いてたんだろうね

｢じゅいおへやいなかった｣

｢俺勉強してたからさ、リビングでやった方が捗るかと思って｣

｢ぱぱもっ｣

｢仕事終わんなくてさ〜今日中にやりたかったんだよね｣

｢ほっくん、びびんぐにいるとおもわなかった｣

そう言ってグズグズと泣いてるから抱きしめてやった

｢心細かったよな〜ごめんな｣

たしかにもっと小さい頃なんか寝かしつけて、部屋を出ようとしたちっちゃな音でめざましてたからね〜

｢北斗もう終わるから一緒に2階行こ｣

こくんと頷いた北斗を抱っこして寝室に向かえば俺の事離さないとでも言うようにぎゅっと服を握りしめてた

｢ぱぱずーっといる？｣

｢うん、俺ももう寝るからずっといるよ｣

しばらくチラチラと目を開けて俺のことを確認していた北斗だけど、俺が動かないとわかったのか嬉しそうな顔をしてむにゃむにゃと眠りに入っていった

まだまだ子どもらしくてこういうところが可愛らしいよね