妹に巻き込まれました。【新旧生徒会長】 (ページ4)

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我が家にて。③ ページ4

私「はぁ…遅れそうだから、先行くね。」

そもそも三年生と１年生じゃ、新学期初日の登校時間は異なっているのだ。

妹のマイペース過ぎる性格から鑑みて、一緒に登校だなんて、どだい無理な話なのである。

妹「えぇー！！
　昨日一緒に行こうって約束したのに！」

母「仕方ないわよ、有月。
　お姉ちゃんは三年生なんだもの。
　貴女はママが送ってあげるから、
　慌てないでゆっくり食べなさい。」

父「そうだぞ、ゆづー！
　慌てて食べるのは体に悪いんだからなー」

母「貴方は、早く行きなさいっ！！」

父「いった！！」

妹「うふふ、まーたパパったら、
　ママに怒られてるのね。」

そんな一見して和やかな家族団欒を、私は冷たく一瞥してから玄関へと向かった。

今日も、小さく呟いた行ってきますに返される言葉は無い。

でも、最早それすら私には心地が良くなってしまって、大きく伸びをする。

早朝の清浄な空気が、肺を満たすと、確かに今日から新生活が始まるのだと感じた。

よし、今日も私頑張れ！！