朔間家集合�� ページ28
中から現れたのは、癖のある“白”の長髪と、同じくらいに白い肌。すっと筋の通った鼻が零の首元をすんと嗅ぎ、色の薄い桃色の唇がその首元に寄せられて舌が覗く。
しかも、されている側の零は擽ったそうに片目を閉じるだけで、あまつさえそうしやすいように首を軽く傾けている。させるがまま、彼女の行動を甘受していた。
誰もが息を飲み、見てはいけない事のような妖しげな雰囲気の中、彼女が零の首をそのまま食もうとするのを制したのは、凛月だった。
凛「姉者、何してるの？
そんな事したら嫌いになるよ？」
その言葉が発せられてから数秒間、深月が固まり、先程までの空気が霧散した。
深「え！？降ろして、兄様！！」
零「もう大丈夫なのかえ？」
そう言いつつ、渋々と零が深月を降ろす。
深「大分ましになったみたい、ありがとう。
そんな事よりも、兄様みたいに
凛月に嫌われちゃうのはごめんだもの。
そんなの泣いちゃうわ。
たとえそれが嘘だとしても、ね？」
「お姉ちゃんは全部わかってるよ」と言わんばかりの無駄に様になっているウインクに、凛月は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。
凛「姉者のそういうところ嫌い。」
深「そんなっ！？」
零「ははは、ざまぁみろ！！…じゃな♪」
深「兄様、♪付けても遅いから。
素出ちゃったの誤魔化せないから。
てか凛月は“そういう所”って言ったし。
兄様は、丸っとでしょ？笑うわー」
零「あぁ？」
深「なに？」
普通の兄妹以上の仲の良さかと思いきや、弟の言動一つで互いにガンを飛ばしだした二人に、周りはタジタジである。
頼みの綱である凛月まで、またか、と溜め息をついて二人を放置しておこうとするので、いよいよどうしようと焦り出す。
瓜二つで色違いな美人二人が無言のまま絶対零度の視線を向け合う中、「時間押してるんだけど…」なんて、とてもじゃないが切り出せない。
兄妹のどちらにも仕事以外での関わりをあまり持ったことがないから、尚更だ。
しかし、流石と言うべきか。どうやって収拾つけるんだよ、と誰もが押し付け合うかのように互いを見やる中、睨み合う双子に話しかけたのは、ダークホース・月永レオだった。
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ウグイス(プロフ) - ナツさん» ありがとうございますっ！！そう言って頂けるなんて、感激です！！ (2018年3月24日 10時) (
レス) id: 4cecdb7e61 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - 深月さんカッコいいですね！ああいうキャラ私大好きなんです！頑張ってください！ (2018年3月18日 23時) (レス) id: d5650580fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キャベツの芽 | 作成日時：2017年11月11日 16時
