第221話 ページ26
「ろくっ.....」
パキパキ....と音を立てて、紅緒のしているお面が消え、紅緒の顔が見えた。瞳がろくろを見つめる。
「あなたま......に！伝えたいこと.....があるの。あなたに会って.....ずっと.....ずっと......伝えたかったことが.......あるっ！」
＿＿＿＿＿＿＿.......あなたが──────好き！！
＿＿＿＿＿＿＿俺もっずっと紅緒を
「嬉......しいっ、ろくろっ......」
「ずっと一緒だっ....もう.....もう絶対離れないぞっ........！！約束だ─────！！」
紅緒とろくろの唇がふれ重なり、誓いあう。
「って言うか、その眼帯どうしたのっ？ま.......まさか怪我した？」
「え.....いえこれは....その.....色々あって」
「そっか。うん......俺も、俺も紅緒に話したいことが山程あるよ。でも.......その前に大事な事が残ってる！」
二人が見る視線の先。
「
石鏡悠斗の姿があった。
隣には紅緒。
負ける気もしない、力がみなぎってくる。二人でいれば、何にでも負けないという思いが沸いてくる。
「(今なら、
隣に立つ紅緒に視線を向け、強い想いを持ち直していたろくろ。無敵な想いを持っていたが、あることが気になり動揺しだした。
「お前、その狩衣っちょっと刺激強過ぎじゃないっ........！？」
「─────！？えっ.....あ！そんな事よりもったっ.....戦いに集中しな......さい！煩悩殲滅っ急急如律令！！」
ポカポカポカとろくろの頭を叩く紅緒。
頭をおさえながら、ろくろが謝る。
「あだだだだだっごめんごめん────って.......俺？俺かな！？」
自分が悪いのか？と首をかしげたろくろ。
「ﾁﾗｯ)......それより.....ろくろ。アレ....が石鏡悠.....斗......なの？」
「.......ああ、
ゴゴゴゴゴ......。
「なんという.......呪力。なんて禍々......しく、なん.......て悲しい呪力.....！」
「う゛るるるぅぁぁ！！！！！」
ギュォオ！！！
「.......っくぜ！！」
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2021年10月1日 18時
