第209話 ページ14
noside
真層・禍野、深度2013。
彼方に心配される天馬は目的地へと足を踏み入れていた。
「よぉ、サル山大将！」
白大鳥居から禍野に来た天馬は、そこに座っていた石鏡悠斗に声をかける。
「初等学舎が別だったから顔合わせんのは初か？」
「........。合同講習会で会ったことがありますから今日で六度目ですよ。鵜宮天馬さん」
「そうだったか？まあ、どうでもいいが」
「てめぇ一体、何を狙ってやがる？俺も変態メガネ男もまだてめぇが単独で動いていた頃は方法こそねじ曲がっちまったが
語りだす天馬に悠斗は何も答えない。
「てめぇ本気で土御門を潰そうとしたのか......？本気の本気でイカれやがったのか───────んん？」
「........詮無いことですよ.....鵜宮天馬さん。今更それをお答えした所でこれまでやってきたこともこれからやることも変わるものなどない───────寧ろ、意外だな。あなたがそんな細かいこと気にされる性格だったなんて」
「いいや？んなもんには一っっっっっ切興味ねーよ。.......ただ、死んだ後じゃ言い訳も泣き言も聞いてやれねぇからな」
「........」
「俺はてめぇが島の脅威だなんだ言われて調子に乗ってんのが気に入らねぇだけだ。脳髄に刻み込んでやるぜ。俺が
「.........いいですよ。僕もあなたと戦ってみたいと思ってましたから。大好きなんです。化けの皮剥ぐのって♡」
天馬の言葉に悠斗はその場に立ち上がり、数十体の弾のような形をしたものを後ろに出現させた。
ギュオ
ガッガッガッガッ！
が次の瞬間全て消滅した。
「......はっ、臍で茶が沸くぜ──────！？」
がしっ。
「ほら、やっぱり。″
「.....っ！！」
一瞬で天馬の両手首を掴んだ悠斗。
驚く天馬だが、何かに気づき口角を上げた。
近づいてくる気配にまだ気づかないのは悠斗だけ。
「──────ったく、しょうがねぇなぁ〜〜〜」
「！？」
ゴォオオオオオオオオ
「嫌だとよ。仲間外れは」
ズドンッ！！！！！
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2021年10月1日 18時
