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第149話 ページ1

「(正面に立つのは絶対ぇやばい!動き回ってチャンスを作っ.....)なっ」

「油断大敵スよ、坊や......ケガレ喰いを発動したからと言って、青閃龍冴が使えなくなるワケじゃ、ないんスよ!!」



ゴギャッ!!!



飛び回っていたろくを捕まえて、岩に叩きつけケガレ喰いを使う勘久郎さん。ろくろはかわし、武舞台に転がりながら直撃をさけた。



「終わりっス、坊や......」

「!」

「残り時間一分と少し......退けば青閃龍冴が向かって来ればケガレ喰いが次の僕の技で君は......、君の勝利は確実に潰える」



ろくろの前に立つ勘久郎さん。



「棄権するっス。君の目的が「皆に力を認めさせる」というのであれば既に果たされている。ここで退いても誰も君を弱いとは言わない」

「......いっこ、教えてくれるかな」

「?」

「あんたは今、島の中じゃ三番目に強いらしいけど──────実際、今のあんたと清弦が戦ったらどっちが強いの......?」

「(何故今そんな話を)どうスかね。清弦さんと戦ったことはないスけど、ケガレ喰いを封印していなければ負ける気はしないス」

「そう.......じゃあ、あんたに勝ったら俺は清弦を越えることになっちゃうね!」

『!』



最初から棄権するとは思っていなかったけど、うん!

やっぱり最後まで戦うんだね、ろくろは。決着つけようとしてる。ろくろの目標はもっともっともっと先。
ここでの試合はろくろの成長に大切なことであり、一つの通過点でもある。



「って言うかこんだけ戦っておいて降参するって思われてる方がショックなんですけど」

「見くびったつもりはないスよ、......安心したっス。手抜き手加減はしないっスよ」



勘久郎さんの全力。



「坊や.......いや焔魔堂ろくろ君。君と戦えてよかった。じゃあ.....いくっス。究極術技(きょくぎ) 絢爛龍王之凍牙(けんらんりゅうおうのとうが) !!!!」



ギャルルルルォオオォオ!!!!!!!



勘久郎さんの攻撃に突っ込んだろくろ。



「突っ込んだ!?」

『どうする気なの!?』

「(手を抜かずぶつかってきてくれるなら、俺も応えるしかないじゃんねっ.....)持ってる力全部っ!!あんたにぶつけてやるあぁあああああ!!!!!!」



勘久郎さんの龍のとぐろをまくような攻撃の中、ろくろの目の前が開いた。

 

第150話→



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れい(プロフ) - コメント失礼します。オリフラが立ったままになっているので、フラグ解除をお願いします。 (2021年8月19日 16時) (レス) id: d1cecbd3a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年8月9日 23時

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