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第108話 ページ10

繭良の行動に動揺した士門はバランスを崩し、落下してしまった。それを呆れながら、鳴海は見ていた。

士門と繭良は同じ場所に落下したが、ろくろと彼方は少し離れた場所に落下した。倒れたろくろに「ある意味期待どおり」と言ってつっかかる志鶴。その言葉を動けないろくろは悔しそうにしながら聞くことしかできなかった。



「ピピッ)!」



がばっ!



「!」

「なっ....!いかん志鶴っっまだ終わっとらんぞっっ!!!!」



倒れたと思っていたケガレが起き上がり、攻撃をしてきた。
咄嗟のことに武器を構えられないでいた志鶴をふらつきながらのろくろが体当たりで下に落とした。



「なっ.....あいつっ.....!!」



立つこともままならないろくろ。



ザッ。



「!?」

「!」



そこにケガレとろくろの前に彼方が立った。
呪装もせずにろくろを守るように前に立つ彼方が現れたことに士門達は驚いた。



『.......』



真っ直ぐケガレを見つめる彼方。



「ろくろっ.....!彼.....!!」

「ドゴォォォォォォン!!!!」



聞き覚えのある声と共にケガレに大きな一撃が入った。
彼方の前にスタッと着地した天馬。チラッと後ろにいるろくろを見て、フッと笑い、彼方へと視線を移した。



「呪装ぐらいしろ」

『君が来ると思ったから』



優しい笑みを浮かべ、彼方は彼を待っていたかのように話す。天馬の方も柔らかい表情をしてから、鳴海の方へ声をかけた。



「なあ、ムキ男おおっ!!」

『(相変わらずのネーミングセンス....)』

こいつ(ケガレ)俺がやってもいいかあ!!?」

「別に構わんが.....どうせダメと言ってもやるんだろ〜〜〜!?」

「んん!!?そんなことねぇよ」

『ボソッ).....ありそ』

「あ?!」



顕符を構え、呪装する。



「ズバアアアアアアアアアンッ!!!!」



ズヴァン!!!!



大きな剣が現れ、一瞬のうちにケガレに攻撃。
ケガレは跡形もなく消滅し、祓われた。



「.....す、すごい。あれ.....?でも今呪文も何も唱えてなかった......よね?」



祓う姿を間近でみた繭良は言葉を失い、目の前の光景で疑問に思ったことを士門に聞いた。

二人の視線は下の方にいる天馬達へ。



 

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ひーちゃん - リメイク前から読ませていただいていますが、とても面白いです!無理せず更新頑張って下さい。応援してます。 (2022年4月5日 17時) (レス) id: fdbe555570 (このIDを非表示/違反報告)
夏菜沙(プロフ) - コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2022年2月26日 17時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - すごく面白いです!!!!!!無理せず更新頑張ってくださいッッッ (2022年2月22日 18時) (レス) @page10 id: 069b2b7513 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年7月31日 17時

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