第106話 ページ8
「え....今、パソコン立ち上げた時みたいな音しなかった....！？」
「ロボットなのか！？」
「いや？至って普通の人間だが？」
ロボットという言葉にろくの目がキラキラしだした。
コーデリアさんは普通に人間だけどなあ。
「彼方、後で挨拶しておけよ」
『うん』
「K・I・T・A・K・I・T・A」
『？』
KITAKITA......来た来た.....誰か来たってこと？
「キターーーーー！！」
「！？」
「？」
コーデリアさんが叫んでから階段の方からギシギシと誰かがのぼってきた音がしだした。
あ、誰かきた....。
『あ......』
来た彼を見てこの場にいる全員に動揺が走る。
勿論、私もだ。
「あっ.....あいつは.....！！」
「天馬....鵜宮天馬だっ.....！！」
『(まさかの再会.....！)』
まっすぐと歩いてきた天馬は士門の方にくる。
「.....どうしてお前まで来てるんだ？」
「んん〜〜？_____まあ、禍野に連れて行けって言ったのは俺だからな。子守りくらいはしてやんねぇとだろ」
「なっ、何だと〜〜〜！？」
「結構だ！」
つかみかかりそうになるろくろを士門が腕で制す。
「この二人の護衛は俺が有馬さんから任されたものだ。鵜宮の力は必要ない」
「ったく！相変わらず頭固ってぇなあトリ丸よぉ」
「俺の名前はトリ丸ではない」
バチバチと二人の間で火花が散る。
私の目から二人が鳥とリスに見える。
耳と尻尾がついている。
『ｸｽｯ)......あははははっ！！』
「笑うな！彼方！」
「！」
『だって、相変わらず二人とも仲いいから』
「「仲良くねぇ／ない！」」
仲いいじゃない。
二人のいい合いを見ていたら、懐かしくてつい笑ってしまった。士門も天馬も不満そう。
「もう時間だぞ、お前ら」
鳴海さんの言葉を合図に全員の意識が引き締まる。
そして、今回の禍野の深度は1780。
今日初めて島の禍野に入るろく達にはキツいんじゃ....！
それを分かってないのが多分、ろくと繭.....。
「彼方」
『！』
「気を付けろよ」
『.......わかってるよ、大丈夫』
前を向きながら、表情を変えずに声をかけてきた天馬に大丈夫であることを伝える。島の禍野と本土の禍野ではケガレの強さも空気感も違う。
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ひーちゃん - リメイク前から読ませていただいていますが、とても面白いです！無理せず更新頑張って下さい。応援してます。 (2022年4月5日 17時) (
レス) id: fdbe555570 (このIDを非表示/違反報告)
夏菜沙(プロフ) - コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2022年2月26日 17時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - すごく面白いです!!!!!!無理せず更新頑張ってくださいｯｯｯ (2022年2月22日 18時) (レス) @page10 id: 069b2b7513 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2021年7月31日 17時
