第105話 ページ7
士門が差した方を見ると私達よりも大きな体格の男の人達が円陣を組んでいた。鳴海さんのところの家族だ。確か、鳴海さんは清弦さんの同級生だったはず。円陣を組み終わった鳴海さんがこちらに気づき声をかけに来てくれた。
「お!士門来とったのか。話は聞いたぞ〜」
「鳴海さん。今日はよろしくお願いします」
「.....ということはそっちが双星.....焔魔堂ろくろだな!?」
ろくろに気づいた鳴海さんがろくを持ち上げている。
昔から元気な人だなぁ。
「俺の名前は五百蔵鳴海!!十二天将″勾陳″を与る五百蔵家の当主だ!!」
親指で自分を差して自己紹介を始める。
「お前のことは清弦からの報告で昔からよく知っとる!!お前の師匠、天若清弦と俺はマブダチだからな!」
清弦さんをマブダチと言う鳴海さんに本土にいるはずの清弦さんが否定したように感じた。
「そして、お前が清弦の娘か!?」
「!」
「わははははっ!!紫さんにそっくりだな!!.....で、そっちは十六夜から....かっ!?」
繭良を見てから、隣にいた私に目を向けて驚く鳴海さん。
「清弦から聞いていたが久しぶりだな!彼方!!」
『!....はい。お久しぶりです、鳴海さん....!』
「元気そうで何よりだ!!」
そう言って頭に手を置く鳴海さん。「ご心配をおかけしました」と言うと笑って「無事ならそれで言い!!」と言ってくれた。この感じ久しぶりだなあ。
「すいません。今日は急なことで」
「気にするな!!有馬と天馬の気紛れはいつものことだっ!!」
あの二人がこれをやらせたのか.....。頼もしい限りだけど、鳴海さん達に頼りすぎることになるのは困る。ろく達のためにならないし。そんな私達に鳴海さんの娘さんがつかかってくる。ろくろにだけど。なげきの台で騒いでいるとコーデリアさんのところの勝神家と五百蔵家の人達がいい合いを始めた。
「家によっていろんなカラーがあるのね....」
「あっちは十二天将のひとつ勝神家だ」
「!ってことは十二天将も?」
「来てるぞ、あそこだ」
ろくろの疑問に士門が彼女の方を向く。連れて、ろくろと繭もそちらの方を向いた。柵を背もたれにして、座って待機している彼女は、コーデリアさん。勝神家の人である。
「十二天将″天空″勝神コーデリア」
「ピッ)」
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ひーちゃん - リメイク前から読ませていただいていますが、とても面白いです!無理せず更新頑張って下さい。応援してます。 (2022年4月5日 17時) (レス) id: fdbe555570 (このIDを非表示/違反報告)
夏菜沙(プロフ) - コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2022年2月26日 17時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - すごく面白いです!!!!!!無理せず更新頑張ってくださいッッッ (2022年2月22日 18時) (レス) @page10 id: 069b2b7513 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年7月31日 17時