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第138話 ページ40

『.....ごめんなさい』

「何に対しての謝罪だあ、彼方?」

『無茶したからです』



目が覚めたら、知らない天井。
首を回して回りをみてみると見覚えのある狩衣にオッドアイ。天馬が横にいたのだ。一瞬びっくりして、驚いてしまったが表情には出さなかったのは偉い。


気を失う前にも見た気がするんだけど。
不機嫌と心配な表情が顔にでまくっているので即座に謝った。



「わかってるんだよな、んん?」

『わかってます。......ごめん、心配かけた』



大量出血と、その他諸々。普通だったら、心配かけることばっかりしたと思う。さーせんした。素直に謝まります。



『.....そんな顔しなくても、私ちゃんと帰ってきたよ』

「......そうだな....」



手を伸ばして天馬の頬をさわる。
今にも泣きそうな顔をしている。

私、貴方にそんな顔させたくないのに......。



『(また、やってしまったのかな....).....!』



頬にあった手を彼は握った。視界に入った手首に巻かれた包帯。そこから視界を移すと久世と戦った時についた大きな傷に包帯が巻かれていた。わぉ、擦り傷がたくさん。これは私でも心配するわ。



《♪っ!!!》

『!(歓声?)』



天馬を見ているとどこからか聞こえるたくさんの人の声。
もしかして、私、その日に目覚めた?
なんか、感動。
毎回、倒れた後はその日に起きてなかったから。






──────────






長めのTシャツと緩めのハーフパンツ。
その下から包帯が巻かれている。



「お前の姉が手当てしてだぜ」

『過去さんが?』



それは後で御礼を言っとかないと。
さっきの表情からいつもの顔に戻った天馬が説明してくれた。



『私のこと運んでくれたの、天馬?』

「当たり前だろぉ、.....お前重いんだからな〜〜〜?」

『!?!?....お、重いっ!?う、嘘!!?』



ま、マジか!?
お、重いの私!?

え、私ちゃんと運動してるよ!?
毎日、木刀振り回してるよ!?

それでも重いの!?
それが原因なの!?



『......重い私を運んでくださいりアリガトウゴザイマス....ウッ....』

「嘘だから心配しないでください!!彼方様!!」

『え?』



心がショックを受けた。発言についカタコトになってしまった私に隣から久世の声が聞こえた。

 
 

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ひーちゃん - リメイク前から読ませていただいていますが、とても面白いです!無理せず更新頑張って下さい。応援してます。 (2022年4月5日 17時) (レス) id: fdbe555570 (このIDを非表示/違反報告)
夏菜沙(プロフ) - コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2022年2月26日 17時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - すごく面白いです!!!!!!無理せず更新頑張ってくださいッッッ (2022年2月22日 18時) (レス) @page10 id: 069b2b7513 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年7月31日 17時

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