第130話 ページ32
noside
「彼方様と久しぶりに手合わせできて嬉しいです!」
『私もだよ』
「.......私から行かせてもらいますねっ.....!」
『うん.....!』
シュッ!
『!』
開始そうそう久世が彼方に素早い攻撃を仕掛ける。
それに気づいた彼方がすぐにかわして、後ろに下がる。
『素早くなったね』
「お褒め頂き光栄ですっ!」
久世の手には薙刀が握られており、いつでも次の攻撃体勢に入れるようになっている。
連続で攻撃を仕掛けてくる久世。
それを全てかわす彼方。まるで舞うようにかわす彼方、美しいまでに洗礼された久世の動きに会場は釘付け。
「すげぇ.....。いつもの姉ちゃんじゃないみたいだ」
「当たり前だ。彼方さんは斑鳩士門さんと並ぶほどに天才と言われている方だ」
「士門と同じ!?」
「本土でもすごかっただろうが、ここで再び彼方さんは記憶を取り戻し、よりいっそ陰陽師としての感覚が戻っているはずだ.....!」
ギュッ。
「!」
ここで攻撃をかわしていた彼方が薙刀の柄の部分を掴み止めた。そして、お腹に一撃いれて薙刀ごと遠くへ飛ばす。
「っ.....!!!!」
だが、すぐに上へ飛び再び彼方に攻撃を仕掛ける。
彼方は未来の攻撃をかわして、攻撃を仕掛けるがかわされてしまう。
「目で追い付くことのできぬほどのスピードっ!!それをかわす十六夜彼方様っ!!まるで舞っているようで、見惚れてしまいますっ!!!」
「あいつ、昔から才能ありすぎだろう」
「だろだろっ!!?うちの妹は可愛さと美しさ!それと陰陽師としての才能を十二分に持っている!」
お互いに慣れたように戦う二人。
二人で攻撃と防御を繰り返し、戦っていく。
『
素早く呪符を取り出し、ガラスのような刀が彼方の前に現れる。刀を構え、一瞬で距離を詰め久世に刀を振りかざす。
「出たぁぁぁっ!!!七年ぶりに観ることのできた、十六夜家の霊符っ!!」
「かな姉の霊符.....?(黒い.....)」
「十六夜彼方様が使用するのは、十二天将の方達が扱っているような式神呪符!!最も美しく、扱いづらいとされている、選ばれた者にしか扱えない代物だああああっ!!!」
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ひーちゃん - リメイク前から読ませていただいていますが、とても面白いです!無理せず更新頑張って下さい。応援してます。 (2022年4月5日 17時) (レス) id: fdbe555570 (このIDを非表示/違反報告)
夏菜沙(プロフ) - コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2022年2月26日 17時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - すごく面白いです!!!!!!無理せず更新頑張ってくださいッッッ (2022年2月22日 18時) (レス) @page10 id: 069b2b7513 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年7月31日 17時