第117話 ページ19
ろくろが目覚めたという連絡を士門から聞き、病院に向かったらすでにろくろはいなかった。
その代わりなのか、調べ終わったと返された義眼を着けてうちへの帰り道を歩いていると斑鳩家の人が迎えに来た。驚きつつも、車に乗るとそこには、昨日ぶりのろくと繭がいた。士門、いや、斑鳩家の人達が私達を今晩の食事に招待したいとのこと。
「でかっ!!」
「来たか」
斑鳩家の敷地内に入り、玄関へ。
家の大きさもだが、敷地内にも大きいと言えるぞ。
広すぎる!豪邸だね!
「やっぱり、十二家ってすごいんだなぁ」
「全て斑鳩宗家の所有だ。俺のものはひとつもない。それに大きいと言ったら、彼方の家もすごいぞ」
「そうなの?」
首を傾げて、ワクワクされながら聞かれた。
『うん。まあ、斑鳩家ぐらいかな?そんな変わんないよ』
「いや、大きいよな!それ!」
ろくろと繭良、二人に頷かれた。
前世庶民の私の感覚は幼い頃に毒されている。今の家が普通!みないな常識が私の感覚になってしまったのだ。家に上げてもらい廊下を歩いていると前方から、見覚えのある少女が全速力でかけてきた。しかも、ろくろのなまえを叫びながら。
ドドドドドドッ!!!
「ろおぉおおおぉぉくぅぅうぅぅうううぅぅぅっ!!!!」
ドガッ!!
「!?」
『!!』
「うごっ.....」
前方から来たのは、小夜さんでものすごい勢いでろくに抱きつき、支えられなかったろくろは倒れた。
「小夜ちゃん!?」
「も〜〜〜〜〜っ!や〜〜〜っと会いに来てくれたのねっっ!?」
嬉しそうに抱きつく小夜さん。
「はっ離れなさい、小夜ちゃん!ろくろが迷惑してるでしょ!?」
「あらいたの?小姑B」
「こじゅっ!?」
「食事までまだ時間があるな。興味があるなら敷地の中を案内して回ろう」
「止めろよっ!!!!」
『スルーなの?』
相変わらず、小夜さんの行動には一切動じず話す士門。
とそこに聞き覚えのある男性の声が聞こえて、男性は士門と小夜さんの名前を呼んだ。小夜さんも士門振り返る。
「士門!小夜!!廊下ではしゃぐなみっともないっっ!!」
「とと様!」
向かっていた廊下から来たのは二人の男の人。
どちらも雰囲気が似ていて、血筋を感じる二人で昔お世話になった人達である。
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ひーちゃん - リメイク前から読ませていただいていますが、とても面白いです!無理せず更新頑張って下さい。応援してます。 (2022年4月5日 17時) (レス) id: fdbe555570 (このIDを非表示/違反報告)
夏菜沙(プロフ) - コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2022年2月26日 17時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - すごく面白いです!!!!!!無理せず更新頑張ってくださいッッッ (2022年2月22日 18時) (レス) @page10 id: 069b2b7513 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年7月31日 17時