第99話 ページ1
＊＊side
やっと、やっと........、
妾の元に来てくれた。
妾の元に帰ってきてくれた。
待ち望んでおった......。
彼の者の記憶。
そなたが忘れた在りし日の思い出。
ソナタが望んだ在りし日の記憶。
あの日、消えいく記憶を妾がかき集め、
何一つ消えないように全てを
妾の中に封じた。
でなければ、彼の者の記憶は、
意志は、思いは、
簡単に割れて、こぼれていただろう。
溢れざるしかなかっただろう。
大切な記憶、
決して壊れない彼の者の記憶。
＿＿＿＿＿＿＿＿彼方が
＿＿＿＿＿＿＿＿＊＊が
妾を待ってくれるなら、
妾と共に戦ってくれるなら、
こんな幸福なことはない。
こんなにも嬉しい事はない。
妾の力は彼方のモノ。
妾の命は彼方のモノ。
妾の力は彼方だけのモノ。
妾の想いは彼方だけに捧げられるモノ。
妾の存在は彼方がいて初めて、肯定される。
___________あの時から、あの日から、
妾の力はそなただけのモノじゃ........。
のう？
________＊＊。
──────────
焔魔堂彼方side
『...........寝てた？』
目の前には久しぶりに見た、見覚えのある天井。昔見ていた知っている天井だった。それに、目の前に天井ってことは.......。うわ....、またこのパターン？？起こりすぎじゃありませんか？？身体鍛えて動かしているはずなんだけどなぁ。
「起きたかい.....？彼方」
『！』
すぐ近くから聞こえた声。
何年も聞いていなかった懐かしい声。
首を動かし、声のした方を向く。
『....過去....さ、ん....』
「ああ、久しぶりだな」
目の前に映る女性。私よりも短い髪の長さ、黒い艶やかな髪。に緑色の両目。美人に分類されるこの女性。
十六夜過去。
私の実の姉である。
『何でいるの？』
「ここがどこかお前はわかっているか？」
『..........私の........部屋......』
「だろう」
首を回して、よく周りを見れば見覚えのある景色。畳の匂い、窓から見える風流な庭。障子の隙間からさす光。
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ひーちゃん - リメイク前から読ませていただいていますが、とても面白いです！無理せず更新頑張って下さい。応援してます。 (2022年4月5日 17時) (
レス) id: fdbe555570 (このIDを非表示/違反報告)
夏菜沙(プロフ) - コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2022年2月26日 17時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - すごく面白いです!!!!!!無理せず更新頑張ってくださいｯｯｯ (2022年2月22日 18時) (レス) @page10 id: 069b2b7513 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2021年7月31日 17時
