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第89話 ページ41

「くかかかかかかか!うぬから招いておいてぇどおぉぃぅぅぅ了見じゃあああああぁ」

「.......べ、紅緒......?」

「くううずぅううのぉおぉぉぉぉはあぁぁ!!!」



グオオ!!!



意識のない紅緒を中心に黒い人の形をした何かが現れた。葛の葉の名前を呼び、黒い骸骨のようなものを出現させ、攻撃を仕掛ける。



「(なんという呪力の衝突だ.......!!こんなもの俺たち人間にどうこう出来る次元じゃない......)」

「陰陽頭様っ!このままじゃ......!?」



繭良が焦り、有馬に声をかけるが、有馬はただ黙ってろくろ達を見ていた。ゾッとするほどの表情であった。次々に黒い骸骨と葛の葉の眷属が戦い出した。



「(眷属の方が押している)」



ギュオオ。



眷属が黒い何かの元までたどり着き、攻撃すると中から紅緒が現れた。葛の葉が現れた紅緒の首を両手でしめる。



「ごっ.....ぐぉ.....!!」



グォォオ!!!!!



「覚悟を決めされぇえぇっ法師殿ぉおぉおっ!!!!我が子が背負った千年につづく憎しみ哀しみをぉぉおおお!!!」



叫ぶ葛の葉は怒りのままに紅緒の首をしめている。



「解いてやるのが母のつとめなればぁぁあぁぁぁぁぁ」



ゴゴゴゴゴゴッ!!!!



ギリギリギリ。



「(このままでは化野がっ......)やめろぉ葛の葉あ!!!」

「小夜ちゃん!お願い止めてええええっ!!!!」



スッ.......。



「!」



葛の葉の腕をつかみ、止めるろくろ。「やめよ?ね?」と小夜の腕を掴んで、手に力を入れた。



「事情はわかんないけどさ、奥さんが死にそうなとこ見るのは........やっぱ嫌だよ」

「......っ!!!退がってぉれっっ!!!!」



片方の手をろくろに向ける葛の葉。
しかし、その手が反対側から捕まれた。



『________御止め下さい。葛の葉様』



腕をつかんだのは、先程までこの場に見当たらなかった彼方。ろくろ達は、どうして彼方があの場所にいるのかわからず驚いていた。



「彼方が何故!?」

「かな姉!!」

「姉.....ちゃん?」

『これ以上、この娘子(むすめご)に........そして、友の子に....手を出すのであれば......例え貴女様であろうと容赦はいたしません』

「巫女ぉぉ様ぁぁあ!!」



 

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夏菜沙(プロフ) - ありがとうございます!嬉しいです!! (2021年7月31日 13時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
346 - なんで評価低いのかわからない!面白いです!!これからも頑張ってください! (2021年7月30日 0時) (レス) id: b132005490 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年7月22日 16時

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