第61話 ページ13
焔魔堂彼方side
翌朝。毎朝走る紅緒と一緒に私も町内を走っていた。途中、適度に休憩をとりながら、紅緒と一緒に走っていく。走り終わり、ろくろ達の家についた私達は、玄関の扉を開けて中に入る。
「うおぉおおおおおおおぉおぉっ!!!!」
「きゃああぁああぁああっ!!!!」
『えっ!?』
ドダダダダダダ!!!
「!?」
『何事!?』
帰って来て、そうそう家の中から悲鳴が聞こえた。
「「家に知らない女の子/男の子がいるっっ!!!!」」
慌てた様子のろくろと繭良が玄関に走りながら駆けつけた。
『ス、ストップストップ!!』
「ちょっ.......落ちついて二人....共!」
「こっこれが落ちついてられるかよ!?」
「もう〜〜〜〜!!大声で逃げて行くなんてひどい〜〜〜〜っ!!昨日の夜、あんなに優しく(手当て)してあげたのに〜〜〜〜っ!!」
ろくろ達の後ろから、可愛らしい女の子が現れた。しかも、誤解をよびそうな台詞を喋りながら。紅緒と繭良を見ると間違いなく誤解をしている表情をしている。そして、ろくろが後ろを振り返ると一瞬で頭と首を押さえられた。
「いだだだだだだっ!!何すんだよ二人共」
「あん......ないたいけな少女に何をした.........の!!?」
「いや知らないってあんな子見たこと」
「とぼけてんじゃないわよこのナチュラルボーン年下キラーズ!!!!」
「キラー″ズ″ッ!!?」
「私の王子様をいじめるな〜〜〜〜〜〜っ!!」
二人に押さえられているろくろがさっきの女の子に体当たりをされ、二人から引き離される。というか今、ろくろのこと王子様って言った!?ど......どこら辺が!!?(酷い)
「ひどい........!この家じゃいつもこうなの!?私が来たからもう大丈夫よ!」
「ちょっ......あな.....た!」
「うるせぇなあ。この家はいつもこうなのか!?ん?ちぃ子?」
「にぃにぃ様!」
どうやら、この女の子は士門の知り合いらしい。するとろくが女の子が士門をにぃにぃ様と呼んでいることで何かに気づいた。
あ!
もしかして、この子。
「ああ.......!こいつは俺の妹、斑鳩小夜。昨日話した島へ行く審査をする本当の試験官だ」
「え!」
「『!』」
この子が試験官!?
私達は驚きの視線を彼女に向けた。
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夏菜沙(プロフ) - ありがとうございます!嬉しいです!! (2021年7月31日 13時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
346 - なんで評価低いのかわからない!面白いです!!これからも頑張ってください! (2021年7月30日 0時) (レス) id: b132005490 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年7月22日 16時