第54話 ページ6
『........ここ........ど、こ?』
目が覚めたら、見覚えのない天井が私の視界いっぱいに広がっていた。目を覚ます前......、とっても懐かしくて、嬉しい夢をみていた気がする。全く覚えてないけど......。首を左右に振って自分の今の様子と、周りの状況を確認する。本当にここどこだ?
視界の端から見えた腕。
腕、腕、腕.......、腕に.......刺さってる.....?刺さってる.........刺さってる!??点滴!?てことは、ここ病院ってこと?何で?もしかして、交通事故にあったとか!?
『(いや、待って.....)』
私の最後の記憶って......。
ガラッ。
「........起きたのか!?」
記憶を思い返している中、病室の扉が開いた。部屋に入って来たのは、ろくろで手にビニール袋を持っていた。ベッドの上で目をあけている私に気づき駆け寄って来てくれる。
「良かった!!.......一週間も目が覚めなかったんだ!!」
『いっ....、一週間も!?』
そんなに目を覚まさなかったって何をしたんだ、私。
『ろくろ、あのね。私、どうして病院にいるか覚えてないんだけど......』
「.......覚えてないのか?婆娑羅の事もか!?」
『.........婆娑羅?』
私が、ここにいることと婆娑羅が関係しているの?
『........』
覚えてない....。
最後に覚えているのは、学校で嫌な予感がして、ろくろ達を探しているところでなくなっていた。そのことを説明するとろくろは、自分がわかる限りのその後にあった事を説明してくれた。
禍野でケガレ祓いをしていた時に、婆娑羅と遭遇。
紅緒の両親の敵である神威よりも強いと感じた婆娑羅に自分達には興味がない的な事を言われたと。
そういうことってあるの?
最近の婆娑羅ってそういう性格なのか?
すると、私を知っているような口調をしたさっきの婆娑羅が私の記憶を思い出さそうとろくの首をしめてきた。
だが、一瞬にして捕まれていた手が斬られて助かったと。それをしたのが、紅色の刀を持った私だったそう。私は、その後婆娑羅のもう片方の腕も斬って婆娑羅を追い払ったと。去った後に、気を失った私を病院に運んでくれた。と、その後に起こったことを簡単に教えてくれた。
33人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夏菜沙(プロフ) - ありがとうございます!嬉しいです!! (2021年7月31日 13時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
346 - なんで評価低いのかわからない!面白いです!!これからも頑張ってください! (2021年7月30日 0時) (レス) id: b132005490 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年7月22日 16時