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第71話 ページ23

数日過ぎて、いよいよ今日の放課後紅の儀式をする日。学校終わりにろく達の家に向かった。



『.......あれは.....夢......』



........この間、ろくろの儀式の時に倒れた時に見た.....夢。それ以外の事は、一切覚えていないのに......、その夢みたいな現実味のある夢。



私よりも身長が低くて、長い髪を一つに結っていた。私を見て嬉しそうにしていて、どこかであった事のあるような人。名前を呼びあったけど......、聞こえなくて.....でも大切な名前だった。



「待ってる」って。



私″を″「待ってる」って。

私は「待ってて」って.......言った.....。



『(いつか、私は彼女を思い出せるんだろうか?)』



ううん、思い出さないといけない気がする。






───────────






ろく達の家に向かうまでの間、嫌な予感がした。
私の予感はよく当たる。当たってしまう。心配になり、早足でろくろ達の家に向かう。こういう予感.......、外れてくれると嬉しいんだけど.......。


家につきチャイムを鳴らすと、繭が涙目で出てきた。



「かな姉〜〜〜〜!!」

『どうしたの?』



事情を聞くと家には清弦さんと繭だけしかまだいなかった。時間になってもこない紅達に、次第にイライラオーラ全開の清弦さんがめちゃくちゃ怖かったらしい。リビングにつくと、繭良の言った通り清弦さんが怒っていた。



『清弦さん、こんばんわ』

「彼方ぁ〜〜〜〜チビ助達は一緒じゃねぇのかぁ〜〜〜〜!!」

『ヒィィ)い、一緒じゃないです.....!』



こっ、怖すぎる........!この重い空気の中、二人でいたとか繭、凄い.....!!さすが、清弦さんの娘!!



紅の見極めの儀は六時から。
ろくはともかく、士門や紅、小夜さんが約束の時間を破るはずない。士門は、清弦さんの事を尊敬しているから待たせるようなこともしないはず。日程が変更になったとか?と思っていると私達の前にイキナリ、禍野への門が開いた。



「『!?』」



門の方から、男の子二人の言い合いが聞こえる。
この声は......!



「わあっ!!!」



ろくろと士門が門から出てきて殴り合いをしていて、その後ろから、紅が現れ二人を止めようとしている。



 

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夏菜沙(プロフ) - ありがとうございます!嬉しいです!! (2021年7月31日 13時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
346 - なんで評価低いのかわからない!面白いです!!これからも頑張ってください! (2021年7月30日 0時) (レス) id: b132005490 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年7月22日 16時

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