月姫の陰陽師 (ページ28)

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第26話ページ28

noside

翌日──星火寮。

時刻、午後三時五十八分。

先日のケガレ祓いでおった傷を治すため、病院に入院していた亮悟が星火寮に戻ってきていた。庭で体を動かす亮悟。それを見つけた篤と慎之助が慌てて止めた。

「退院したばかりなんだから部屋で安静にしてないと！」

「だって体がナマる一方だしさ～～！軽い運動ならきっと体にもいいって☆ケガレ祓いの依頼あるなら俺も今日から参加するよ」

「ケガレ祓いは軽い運動に入らないでしょ！」

ジャリ。

「よぉ～～～亮悟ぉ～～久し振りぃ～～～。少し見ない間にまたデカくなったんじゃねぇかぁ～～～～？」

「！.......あなたは......」

星火寮で亮悟はある人物.......、ろくろや亮悟、そして、彼方と関わりのある人物と久しぶりに再会していた。

ろくろと彼方が、彼に会うまであともう少し.......。

──────────

焔魔堂彼方side

『ｿﾞﾜｧ)......嫌な予感がする』

........どうしてだろう？
ものスゴく、ものスッゴく！！

今日は、清弦さんに会う気がする。
というか、星火寮に来ている？

.........まさかぁ～～！

「久し振りだなぁ～～～彼方ぁ～～」

『........』

そんな事を考えながら、星火寮に着くとソファに座る清弦さんがいた。

スパンッ！

とりあえず、閉める。.......なんか、亮悟さんが正座して座らされていたんだけど......。

『(えっ！？何で！？)』

慎之助さんは、肩もみやらされてるし。

『(.......もしかして、夢？)』

もう一回襖をあけてみることにする。

「いきなり閉めるとはぁ～～～～どういう了見だぁ～～～～？」

『(本当にいたぁぁぁぁ！！！！？)』

心の中で絶叫した。
表情は微妙に口角が引きずっている程度だろう。

『い、いるとは思わなかったので.......びっくりしてしまって.......』

「俺が、帰って来ちゃ悪いかぁ～～～？」

『いいえ！！ただ、本当にびっくりしただけです！すぐにお茶入れて来ますね！！』

襖を閉めて、全速力で台所に行く。閉めるさいに、亮悟さんと目があった。「助けてくれ！」と目で伝えてきたが、それに私も目で「無理です！」と返しておいた。

　