緑の瞳は欠片を探す 《４》

◇それは彼の力？ ページ20

ダメージは5だが、アイチと互角のファイトを見せるナオキ。



「クロスブレイクライドだって？なんだそれ？聞いたことないぜ」

「ブレイクライドの上にクロスライド....」

「なんて禍々しいオーラのユニットなのです。」

「抹消者(イレイザー)ボーイングセイバー・ドラゴン″Я(リバース)″....。こんなユニットが存在していたのか....！」

『見たことない、ユニット....』

「ねーちゃんはどうだ？」

「初めてみるよ」

「櫂もカサネも、それにねーちゃんも知らないユニットか」



力も未知数。
見たことも聞いたこともないユニットの登場。



『ｿﾞｸｯ)！？』



ぎゅっ。



「カサネ？」

『(怖いと、ナオキの中にいる何かが.....)』



思わず、隣にいたミサキのエプロンの裾を掴んだ。

ブレイクライドスキルで、アイチのリアガードが一体退却。続いて、リミットブレイクで二体のリアガードが退却。三体のユニットが退却したが、もう一度リミットブレイクして、ユニット達が一瞬で全て退却した。

ナオキの攻撃は止まらない。



『！』



アイチはナオキのファイナルターンを防ぎきった。ナオキの様子に何か違和感を覚えたのか、アイチからも強い強さの意志が伝わってくる。強さがわいてくるような。



「(.....先導、アイチ.....。貴方の強さは.....)」



ミサキのエプロンの裾から手を放した。
もう大丈夫。



「孤独の中でも戦いを恐れなぬ、強き魂だけが真の友情を知る！ライド！狼牙の解放者(リベレーター)ガルモール！」



アイチの反撃。
ガルモールのリミットブレイクで、山符だのユニットをコール。あっという間に退却させたはずのリアガードが戻ってきた。



『絶望の中から反撃の狼煙をあげる』

「アイチらしいなっ！」



このターンでアイチはナオキに攻撃。
勝利した。



「う、うわああああああああっ！！！」

「「「「「『！！？』」」」」」

「ナオキ君！？」



苦しそうにしながら、思いっきり後ろに倒れたナオキ。



「ﾊｯ)！アイチ....ここは？」

「カードキャピタルなのです」

「なんで.....？俺、いつの間に.....」

「覚えてないのか？」

「今までアイチとカードファイトしてたんだよ？」

「いや、覚えてねぇ」


　

　

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