緑の瞳は欠片を探す 《４》

◇部活設立 ページ11

アイチが勝利したことでこの対抗戦勝ったのは宮地学園。ヴァンガード部設立決定だ。



「この最強森川様から勝利を勝ちとったんだ！喜べ、我が一番弟子よぉぉ！！」

「やべっ！井崎、逃げろっ」

「えっ、俺！？」

「来るぞ」

「井崎てめぇっ！！」



井崎と森川が追いかけっこを始めた。
それを無視して、私達はアイチ達の方へと向かった。



『おめでとう、アイチ！』

「おめでとうございます、お兄さん！」

「ありがとう！」

「こうしてお互い部になった以上また試合の機会もあるだろう。その時は楽しみにしてるぜ」

「うん」



今だに追いかけっこを続けている森川達を背景にマーク先生がアイチ達に激励を送っている。



『三和』

「どうしたんだ？」

『.......私とファイトして』

「！....やっぱ、やりたくなったのかヴァンガード」

『勿論。あんな熱いファイト見せられたらやりたくなるよ』

「.....倒れたら、今度お菓子持ってきてもらうぞ」

『わかった....』



この後の予定が決まった。

よし！久しぶりのファイト頑張るぞっ！！






──────────






「あのっ！この間はありがとうございましたっ！！」

『え？(この間って...？私、彼とは始めましてだよね？)』

「カサネ、あんた、この間アイチにシフォンケーキ渡したでしょ？」



ミサキのフォローに小茂井君が何を言っているのかわかった。なるほど、この間のことね。



『気にしなくていいよ。部設立のために頑張ってるアイチ達を応援したくて作ったんだから』

「美味しかったのですっ！！」

『それは良かった』

「へぇ、同じ高校の俺達にはねぇのか？」

『え、食べたいの？』

「食べたいに決まってるだろ？あ、何か？彼氏のアイチだからあげたのか？」

『......そうだけど。ミサキにもあげてるよ』



やべ、当てられた。



「あ、それです！それ！！」

『それ？』

「僕、聞きたかったんですけど、新導さんって先導君と付き合ってるんですか！？」

「シ、シンゴ君っ！？」

『本当だよ。お付き合いさせていただいてます』



クスッと笑って、小茂井君達をみる。
アイチは照れてる感じだった。



「どうだ〜？後江のマドンナの微笑みは？」

「マドンナ？カサネ、そんな風に呼ばれてるの？」

『らしいんだよ。知らないけど』



誰が呼び始めたのやら。



　
　

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