◇再び地区大会・リバーシブルな横断幕 ページ42
私が久しぶりにファイトした日から数日。あの日のファイトはとっても楽しかった。
再び地区大会。
今回も勿論チームQ4を応援しに行く。
でも、今日は前回と違ってることがある。
それは....、
「これ、カサネさんが作ったんですか？」
『うん。どうかな？』
「いいじゃねぇか！」
『ほんと？』
私の手には大きな布。「頑張れ！チームQ4！！」と書かれた私手作りの横断幕。アイチ達の応援に横断幕を作ってきた私。
この間、クロノと出掛けた時に材料を買っておいたのだ。
それをエミちゃんと三和に見せている。
ミサキ達は喜んでくれるかな...？
楽しみにしながら、森川達と合流し応援席に行く。
するとどこからか森川が「Q4ファイト！！by最強森川と弟子一同」と書かれた横断幕を取り出し三和達に持つように言う。
.......書かれている文字が.....。
『エミちゃん....。これ、一緒に持つの手伝ってくれる？』
「はい！」
「俺たちも！」
「手伝うッス！！」
鞄から取り出した横断幕を四人で広げる。
三和達から「そっちに入れろ〜！」というオーラが伝わってくるが、見なかったことにする。
巻き込まないでほしい(目逸らし)。
──────────
ステージの前に集まった地区大会参加チーム。
『(あ、いた！)』
「こら！アイチ！」
「？」
「この森川様がせっかく応援に来てやってんだ。勝たねぇと承知しねぇぞ！！」
あれ？
すごく恥ずかしいのは、なんでだろう。
そんな気持ちを消したくて、
『チームQ4！！頑張れーーーっ！！』
「アイチ頑張って！」
「カムイさん！応援してます！！」
「頑張ってくださいッス！！」
アイチ達を応援する。
私達に気づいた五人がこちらを見た。
すると、会場内の照明が消えてステージにスポットライトがあたる。ライトに照らされて現れたのは、ウルトラレア。
「コーリンちゃーーーっん！！」
コーリンさんを見て一瞬のうちにはっぴとハチマキを着けた森川はすぐに応援体勢に入る。そして、隣にいた三和と井崎にあの時と同じはっぴとハチマキをつけ、横断幕を裏返す。
『(リバーシブル！！)』
森川はどちらの応援をしにきたのだ。その様子にアイチ達と森川覗く私達が溜め息をついたのは言うまでもない。
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2021年11月6日 19時
