◇秋の大会、何やら作戦会議中 ページ34
夏休みも終わり、秋のショップ大会の季節がやってきた。森川がお店の中で騒ぎまくる。リベンジで参加するのかと思ったら、ニンジャマスターMのサインを貰うらしい。
そっちかよ。
でも、今回はチーム戦。
チームQ4との勝負ができる大会だ。
チームQ4が全国大会に出場したためにショップ大会の参加者がいっぱいになってしまったためにチーム戦となったのだ。
「その方なら辞退されましたよ」
「何ぃ〜!!」
「「拙者の時代は終わったでござる....!」とおっしゃられて」
「....チーム組める仲間がいなかったんじゃない?」
「中々、濃いキャラの人だもんな」
どうだろう.....?
まあ、ミサキと井崎の言うことも一理ありそう。
ニンジャマスターMが出ないことにショックを受ける森川。それで思い出したのか、シンさんがカウンターにいるミサキに声をかける。
「これ?」
『!....あ、それ』
「これは.....!」
森川に渡されたのはニンジャマスターMの兜が入った風呂敷。
二代目ニンジャマスターM登場かな.....?
『(......なら、私もアイチ達のために頑張ろうかな)』
森川が感激しているとお店のドアが開いた。
「いらっしゃい」
「よ!」
『三和!一人?』
「まあな。.....今日はお前に相談があってな」
『私に相談?』
「そ、相談があんだ」
急に話すのをやめた三和。三和の視線の先にはニンジャマスターMの兜を嬉しそうに持っている森川。
「あ、そうだ!森川君、こんなのはどうですか?」
「なんだなんだ〜!?」
シンさんが森川と井崎を呼んで隅っこの方で何かしている。
「サボり?」
『う〜ん?どうだろう....』
そう言いつつ、特に気にしていないミサキ。
今日はお客さんが少ないからってのもあるんだと思う。
「カサネ」
『なに?』
「お前、アイチ達のために何かしたいと思わないか?」
『!思う』
「なら、俺にいい考えがあるんだけど.....。お前に負担をかけちまうかもしれねぇ....」
やけに真剣な表情をする三和。
なんとなく、察しがついた。
『大丈夫!それに私も久しぶりにファイトしたいしね』
そういうと三和は頷き、二人でシンさんの元へと行った。
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年11月6日 19時