◇敗因とは ページ21
レンの言った一言に明らかにアイチが動揺した。自分でも薄々感じてしまってしたのだろう。でも、レンが言う必要はない。というか、アイチのせいではない。
『レン!!君、なんてこと言って!?』
「......君もだよ、カサネ。彼らは君とファイトしたことがあるのかい?」
『!.....ない、けど.....』
「カサネ、君は強い。櫂と同じようにフルファイターにきた方が......弱い彼らといるのは君のためにならない.....」
「!」
それだけ言って歩いて行くレン達。
「(あの人の言う通りだ......。)」
フラッ。
「お兄さん!!」
『アイチ!!』
突然、気を失い倒れるアイチ。
声をかけるが反応がない。
「(Q4が負けたのは僕のせい。僕が弱かったばっかりに.....。こんな僕はQ4に.....櫂君にふさわしくない.....。)」
地面に手をついてしまうアイチ。
「(........それならカサネさんとも.....一緒にいれない.......)」
──────────
ヴァンガードファイト全国大会から数日。
あれから、アイチの元気はない。レンに言われた言葉が聞いているのだろう。
ほんと、余計なことを言ってくれたね、レン。
しかも、櫂は愚か私とも目を合わせないし.....。
『......はぁ....』
レンが言った私の話が原因だろう。と、言うか私の話が決定だになったらしいとミサキは推測していた。レンと知り合いであったことを知った櫂やミサキに色々と聞かれた。しっかりと説明しました。
けれど、時間は進んでいく。
こんな暑いなか、今日も今日とでカードキャピタルでアルバイト。
森川と井崎と一緒にアイチがきた。
ミサキとの会話もぎこちない。
『いらっしゃいませ、アイチ』
「!....こんにちは....」
私をみた後に目線をそらすアイチ。
毎回毎回、気まずそうにそらされると精神が削れる.....。
その時、シンさんが上のミサキ達の家からテレビを持ってきた。ゆっくりとお店に運び込まれるテレビ。
井崎達が観戦するためにジュースやお菓子を買ってくると言うがミサキに止められる。店内は飲食禁止ですから。
シンさんの持つテレビの上に店長代理が乗って歩く。
猫の手も借りたいほどの状況だろうが、その貸し方ではない。
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年11月6日 19時