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◇私は君が好きなんだねって ページ41

『.......はぁ〜』



HR、放課後の時間になっても結局答えはわからなかった。



「湖羽、私達用事あるから終わったら一緒に帰ろ」

『りょーかい。それまで適当に時間潰してるよ』



それに一人で考えたい事あるし......。この問題は私が考えて、気づかないといけない事だから。



『部活休みか......』



今日は大会の疲れをとると言うことで部活は休み。皆、委員会や進路調査、補修でいない。行く宛もなく歩いている途中自動販売機で目についたりんごジュースを買った。一階まで下りれば、チラホラと帰る人が見える。窓ガラスから見える空の雲から雪はまだ降らない。予報では午後から降るので部活が始まった頃には降り始めるんじゃないかと思う。バレー部は部活ないけどさ?



『うん、無意識にここに来ちゃうとは.....』



私の目の前にはバレー部が練習する体育館。
校舎から繋がっていてうちばきのまま歩いて来た。体育館に入るために履き替える。ステージの方まで行って上り、腰を下ろした。足をぶら〜としさせて、視線は中央へ。さっき買ったりんごジュースの蓋を開けて、口に流し込んだ。



『めざめのヨーグルトと悩んだけど、今日の気分はりんごだったなぁ』



再び蓋を閉めて、バッグの中にしまった。体育館の鍵が開いているのは、しおりんが休みなのに練習をするであろう部員達の事を考え、放課後開けているのだ。

視線は私達がいつも練習をするバレーコート。
ネットは張ってなくて、ボールもない。
でも、目を閉じちゃえば脳内コートが現れてバレーをしている姿が見える。

.........本当にどんだけバレー好きなんだよ、私。



『............』



私の中には大好きなバレーがある。
それが私の中心みたいで、失くしちゃならないモノで......。










 
_________ああ、なるほど。







″単純に湖羽が好きって思った時に考える奴、
純粋に好きだなあって思う奴が湖羽の好きな奴″







『木兎の言う通りかぁ......』







これは簡単な事で、気づけば納得しちゃう事だね。
簡単な事。分かりやすい事。気づいたら納得する事。案外すぐ近くにある答えで、本当に簡単な事で......。




『そっかぁ......』




私、真波の事が、



















_________好きなのか。


 

◇彼女は初恋を知った→←◇気づいていない事



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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2022年11月28日 21時

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