◇バレーと恋は似た者同士? ページ17
美園湖羽side
千歳+音駒、梟谷メンバーに恋の感情を教わっている私。
皆の話を聞いていると思った事がある。
ワクワクしたり。
嬉しくなったり、ドキドキしたり。
目でおったり、心配になったり。
ドキッとしたり、胸の辺りがモヤッとチクッとしたり......。
それって、
「『バレーじゃんっ!!』」
「「「「........はぁ!?(何言ってんだ/るんだろう、この二人.....)」」」」
大体当てはまるじゃん、バレーに!
「そっかぁー!俺、バレーに恋してたのかー!!」
『なるほどー!』
「いや、まあ、ある意味二人にはバレーに恋してるとも言えるけど....」
「聞いてきた本人と単細胞の思考が斜め上に行きやがったぞ」
「はぁ......」
「.....こういうところ.....似てるよね、二人とも」
千歳達が何か言ってるけど、恋=バレーという構図ができてしまったのだ。しょうがないだろう!千歳の話は尽八に思ってること。クロと赤葦は一般的なやつだと思う。
「でもさ、湖羽が言ってる恋とバレーの恋は違うだろう?」
「「「!」」」
「!(木兎さんが、理解している!?)」
「バレーもワクワクするし、ドキドキする。上手くいかないとモヤモヤもするし、自分のスパイクに自信がもてなくなって、心配になったりもする」
木兎の言葉に頷く。
バレーは私にワクワクもドキドキもくれる。
「でも、恋は違う。そのドキドキもワクワクも少し違う意味だろう」
『.....そうだね』
「......難しく考えなくていいんじゃねーの?」
『!』
「単純に湖羽が好きって思った時に考える奴、純粋に好きだなあって思う奴が湖羽の好きな奴なんじゃないのか?」
『好きだなと思う人.....』
木兎が真面目なこと言ってる。なぜか、途中から違う意味での恋の話になってきていた。千歳から木兎の真っ直ぐな言葉。
「私も木兎のいう通りだと思うよ。恋って、理屈じゃないし、本人の気持ちが大切」
『.....そっか』
恋って、難しくて、大変で、でも簡単なことなのかも知れないなあ.....。
『あれ、でも結局....』
「『バレーじゃんっ!!』」
「「「「........」」」」
「アホか」
「はぁ......」
「木兎さん.....」
「湖羽.....」
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2022年11月28日 21時