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◇幼馴染、過ごす日常 ページ7

目を覚ましては思う。


ここは夢で私が感じていること全てが幻で、私はこの嘘の世界で生きているんじゃないかって。
何でかさ、そう思ってしまうんだ。


間違いだと思うんだけどね?


顔をつねったりしても覚めない夢。
いつもと違うことをしてみても変わりはしない現実。



『......おはよう、私。今日も学校だ』



帰ってこない挨拶を一人で完結させて、起き上がる。
顔を洗って、朝ごはんの準備をして、制服着てといつものルーティンを終える。

丸眼鏡とバレッタを着けて、今日も家のドアを開けた。



『あ』



開けると同時に見えたのは、オレンジ頭。
見覚えのあるオレンジと私と同じ色合いの学校の制服。
私よも高い身長.....、私ももうちょっとほしいっ!!と自分の欲望は抑えて声をかける。



『おはよう!身長が高くて、オレンジ頭、おまけに一心さんを殴って来たであろう黒崎一護!』

「挨拶が長ぇーんだよ!!朔!」

『長いけど当たってるだろう?一心さんのなんて毎日』

「まあ、そうだけどよ....。はよう、朔」

『うん。おはよう!』



目立つ容姿の幼馴染、黒崎一護。
可愛らしい妹二人とぶっとんでるヘンテコお父さんの四人暮らしで町医者をやっている。



『また、霊を助けたの?』

「....まあな。てか、何でわかんだよ」

『勘だよ。勘!君の幼馴染何年やってんだと思ってるの』



かれこれ十数年はやっているんだよ。
一護がこんなに小さい時から見ているんだ!そういう意味を込めて、手でこんくらいと表現した。

そう言うと一護は、「そうだったな」と言った。
逆に一護は私の幼馴染なので私のことも同じくらいわかっているし、理解している。



『ハッ!忘れてたよ!今日の現代文の小テストあった筈だ!』

「そういやぁ、そうだったな!」

『教室行って勉強しないと』



昨日の話なのに今になって思い出した。

くそっ、昨日お笑い番組観てたのが仇となったか.....!
織姫にオススメされたから観てみたら、面白くて二時間たっぷり観ちゃったじゃないか!!その後は、グッスリ八時間睡眠をとってバッチリ起きたのが今日。



『私は先に行くね!』

「いや、俺も行く!」

『なら、一緒に行こう!』

「おう!」



全力ダッシュで向かうは空座町第一高等学校。
人生二回目の高校生活の朝だ。


 

◇前世と今世→←◇私が存在する意味を



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設定タグ:BLEACH , 日番谷冬獅郎 , 転生
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2023年9月17日 21時

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