◇死神生活記録 ページ19
黒崎一護side
死神であるルキアと出会った、あの日。
アイツから死神の力を貰い受けた俺は、日々虚を退治している。
井上の虚になった兄貴を尸魂界に送った翌日。
普通に朝から、学校に登校し、授業を席で受け終えたらあっという間に昼休みになった。
「ずるいぞぉー!!一護!!」
「何がだよ?」
死神になってからは、ルキアと共に昼を食うことになってる。いつ虚が、現れた連絡が来るかもわからない状況で、そういう情報を知ることができるルキアとは必然的に一緒に行動することが多い。何かあった時もすぐに行動できるようにという理由だ。
ルキアの仕事は、空町の虚を退治する事。
その力は現在俺が持っている。
だから、力を持っている俺がいないとアイツの元々やるべき事ができない。
「美人な朽木さんと朝代さんと一緒にご飯なんてっ!!羨ましいぜ!」
「そうか?」
屋上で昼飯を食っていた俺達の元に、啓吾とインコを連れた茶渡が昼飯に加わった。煩く叫ぶ啓吾が何故か羨ましがっているが、俺にはよくわからない。
俺の手には、片手に紙パックの牛乳。
隣には水色とルキア。そして、幼馴染の女子、朝代朔がいる。朔は、たつきと同じ頃からの付き合いで容姿も整っていると思う。世間一般的に言えば美人だ。勉強もスポーツもできる万能型で、料理もできる。それは幼い頃の事が関係していて、朔の両親は他界している。だから、アイツは独りで暮らせるような能力があり、家事も料理もできる。たまに家に夕飯を食いに来ることだってある。
朔は、俺と同じように霊も見える奴だ。
虚のことは見たことあるかどうかは、聞いたことないから知らないかもしれない。
「(まあ、昼飯じゃなくて、ただ牛乳飲んでるだけだけどな)」
ルキアとご飯は食っていない。
俺はただ、学校の自動販売機で買った牛乳を飲んでるだけだ。ルキアに言われたが茶渡が連れてきたインコを横目にしながら、ふと今朝型遊子に言われたことを思い出した。
今日は朔を夕飯に誘えって言われてたんだよな。
今、言っちまうか。
「朔、今日メシ食いにこいよ。遊子が誘って来いって....」
『.........』
「一護、朔聞いてないみたいだよ」
朔の方に視線を向けながら話すと水色の言った通り、俺に話かけられたことに気づいてない様子だ。
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2023年9月17日 21時