◇妄想 ページ14
「バカじゃないのあんた！？」
『落ち着きなよ、たつき』
太陽が完璧に沈んだ夜。
スーパーで買い物を済ませ、織姫の家に遊びにきた。
と、とても.....とても......とても、個性的な料理をいただき(味はご想像にお任せする)、今は三人でお茶を飲みながら一息ついている所(さすがにお茶には、織姫の個性は反映されないと思う)。
話題は一時間前の話。
一護と朽木さんに会った話を織姫がたつきにしたのだ。
「しっ....失敬な！バカじゃないっすよ！」
「いーや、バカよ！そんなチャンスムダにするなんて！朔もそう思ったでしょ？」
『まあ、確かに』
「や....やっぱり、そうかなあ......」
「そーよ！そういう時は、こー、ガ！とイッキにいっとくの！」
「ガッと.....？」
「そ！「送ってやろうか？」って、言われたら当然「うん！」って」
それを織姫は断ったんだよね.....。
「足の痛みにかこつけて肩をかしてもらう！そして、人気のないあたりまで送ってもらったら.....力まかせに暗がりに連れ込んで.....押し倒す！！！！」
「ボフッ！！！！！」
『ブッーーー！！！！』
な、なななななんてこと言ってんだ！？この娘さんは！？
思わず蒸せてしまったではないかっ.....！！
恋愛方向の話が、織姫には非常にハードルの高い助言をし始める会話になったぞ！？
「しかし.....来たばっかりの転入生と早くも仲良くなるとは....一護のヤツも意外とやるなぁ.....」
『(ただ仲がいいって感じには見えないけどね....)』
「あ、でも、仲良くって言っても一緒に公園にいただけだよ？」
「あんた一護と二人で公園行ったことある？あたしゃゲーセンなら何回も行ったが」
『それは私も行ったよ』
「あたしが.....黒崎くんと.....二人で公園.....」
たつきが言いたいのは、転入してきたばかりの女の子と公園で、二人っきりでいるかってことだろう。前世でも今世でも恋愛経験はゼロな私にはわからないけど。
「あぶなーい！！」
『何がっ！？』
「逃げて！逃げるのよ、あたし！！いや、チャンプ！！」
「ﾋﾞｸｯ)(何！？何がどうなったの！？)」
『(公園でデートする妄想してたんじゃないの！？)』
どうしてそうなった！？
それに突然知らない人の名前出てきたんだけど？
織姫の想像力っていうか、妄想力はスゴいよね。
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2023年9月17日 21時
